ラムダ株“隠蔽”の菅政権に「ふざけるな」国民激怒。人命より五輪、最凶ウイルス日本上陸を隠しクソ開会式を決行していた?

2021.08.13
by tututu
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新型コロナウイルスの中でも致死率が高いとされるラムダ株が検出されながら、東京五輪期間中に“隠蔽”したとされる問題で、自民党外交部会長を務める佐藤正久参院議員が「もっと早く問い合わせがあれば答えた」と答えたことが物議を醸している。何か意図があったと疑われても仕方のない言い訳で、大きな波紋を呼びそうだ。

ラムダ株の国内初感染を公表しなかった菅政権

12日にBS-TBSで放送された『報道1930』に出演した佐藤氏は、ラムダ株感染が国内で初確認されながら公表しなかった件について問われ、「早く発表すべきだったが、政府の中でも情報が共有されていなかった。(8月6日に明らかにしたのは)報道機関から問い合わせがあったから答えた」と釈明した。東京中日スポーツが報じた。

南米・ペルーが由来とされるラムダ株をめぐっては、ペルーに滞在歴のある30代女性が7月20日に羽田空港に到着し、検疫で陽性が判明。その後、国立感染症研究所の調査によりラムダ株と確認されたという。

ラムダ株隠蔽②

一連の動きが東京五輪開催時期とほぼ同じため、「五輪を優先してラムダ株感染を隠蔽したのでは」との疑いがもたれている。

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国立感染症研究所の解析により「ラムダ株が日本に入った」と明らかになったのは7月23日。その事実を厚労省に報告している。23日は東京五輪が開幕した日でもある。

そして、ラムダ株が日本で確認されたことを国際機関に報告したのは3日後の26日。この日の日本はメダルラッシュに沸き、卓球・混合ダブルスで水谷&伊藤ペアが金メダル、柔道男子73kg級で大野将平が金メダル、スケートボード女子ストリートで西矢椛が金メダルなど、金銀銅合わせて7個ものメダルを獲得していた。

永田町や霞が関の動向に詳しい記者は、「開幕直後のメダルラッシュで盛り上がる中、『致死率の高いラムダ株が国内で初感染された』と水を差すような発表はできなかったいうのが本音」だと語る。

「ラムダ株だときちんと調べた、国際機関にもちゃんと報告したと、後から言われても答えられるように、やることだけはやっておいたということです。その上で、国民に向けた発表だけはせず、ラムダ株感染の事実を隠蔽したと疑われても仕方がありません」

厚労省が発表したのは今月6日で、その間の14日間は沈黙していたことになる。報道機関からの問い合わせがなければ公表する気はなかったと言わざるを得ない。

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「東京五輪が最優先」で人命無視の“隠蔽疑惑”

ラムダ株の隠蔽疑惑を最初に報じたのは米国のニュースサイト「デイリー・ビースト」だった。

デイリー・ビーストは8月6日付で、『東京はオリンピック直前に命に関わる新しいCOVIDの変異株を隠蔽』と題した記事を配信。その中で、「国立感染症研究所の研究者はデイリー・ビーストに、ラムダ株は空港のチェックで発見されたと語った」と報じている。

同メディアはラムダ株が確認された事実を再三厚労省に問い合わせたが返答はなかったといい、「私たちは24時間態勢で電話をかけて警鐘を鳴らした。しかし、大臣が記者会見を予定していた日まで厚労省は黙っていた。発表するつもりはなかった」と隠蔽を糾弾した。

いずれにしても、佐藤氏が語った「もっと早く問い合わせがあれば答えた」という言い訳はあり得ない。ラムダ株の存在はすでに世界中で知られており、「ラムダ株に対する意識の高さがなかった」とのコメントはあまりにも無責任だといえるだろう。

ラムダ株はすでに中南米を中心に広域に拡大している。日本国内で初感染が確認された時点ですぐに公表すべきで、早めに公開しなかったというのは何かの意図があったと疑われても仕方がない。

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アスリートたちには何も責任がない。政府の隠蔽体質がまた東京五輪の価値を損ねてしまう結果となってしまった。

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