優秀な販売員は、誰かに「褒められたとき」に何をしているのか?

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プロとしての意識が高い人は、常に「次」につながる一手を考え続けているようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、褒められたときであっても忘れたくない、「成長を続けていくために求められる感覚」を紹介。満足だけで終わらないことの大切さを説いています。

褒められた時ほど

仕事をしていると、いつかどこかで誰かに褒められる機会があると思います。お客様に褒めてもらうこともあるかもしれませんが、例えば上司や先輩などに褒めてもらえることもあるのではないでしょうか。

そういう時、「やった!褒められた!」と喜びを噛み締める人も多いでしょうが(私もそうです)、本当にプロとしての意識が高い人ほど、それで満足をしないなと思わされるものです。勝って兜の緒を締めよとはよく言われますが、褒められた時ほど、それで満足をせずに反省点を探したりして、次はさらに良い結果を残そうとする人はいるのですね。

昔、上司と話していた時にこんなことがありました。

その上司はある店の店長だったのですが、店の売り上げ記録を達成した時に、当時の社長からそれはもう褒められていました。当時ではあくまでも理想の数字というレベルの数字を実際に上げて見せたので、社長は当然喜び、上司を盛大に褒めてくれていたわけです。私もそのメンバーの一員だったので、社長に褒められたということに有頂天になり、とても嬉しく感じていました。

しかしその上司はというと、褒められたことは素直に喜び受け取りながらも、その場で社長に「結果は良かったですが、でも反省しないといけないこともあると思います。今はこういう問題があると思っているんですけど、社長から見て何か気になることはありませんか?」と尋ねたのです。

正直私は驚きました。だって今の今、結果を出して褒められたところで、反省を口にしているのです。でも社長の口からは、まずは喜びの声が出つつも、「そうだな、今はこういうところがあるから改善していかないとな」という声が出てきました。本当の意味で結果を出す人ほど、成果を上げた時、周りから褒められた時でも、それで満足せずに先を見据えて改善をしていくのだと思いっきり学ばせてもらったものです。

販売員として店頭に立っていて成果を出すと、確かに褒められる機会はあります。そこで「良かった良かった」と満足すること自体はとても簡単なことですが、満足をした時点で、それ以上の結果を生み出すことはできなくなります。将来をさらに良いものにしていくためには、たとえ結果を出して褒められていても、そこに隠れている改善点を見つめ直して、さらなる修正をすべきなのです。

私も今はその教訓を生かして、仕事で取引先にお褒めの言葉をいただけても、反省点は何か無いか探していますし、自分でわからないことがあれば取引先に直で聞いてみたりもします。

褒められた時ほど、足りない部分は見えなくなりがちです。その瞬間に何に意識を向けなければいけないのか。成長を続けていくためには、こうした感覚も求められるのではないでしょうか。

今日の質問です。

  • ここ最近で、誰かに何かを褒められたことはありませんか?
  • その内容について、改善しなければいけないと感じることは何ですか?もしわからなければ、褒めてくれた人に聞いてみましょう。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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