積水化学元社員に有罪 中国企業に情報漏えい―大阪地裁

2021.08.18
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by 時事通信


大阪地方裁判所などが入る合同庁舎(大阪市北区)

大阪地方裁判所などが入る合同庁舎(大阪市北区)

 スマートフォンに使われる機密の技術情報を中国企業に漏らしたとして、不正競争防止法違反罪に問われた積水化学工業の元社員、久保田敬士被告(46)の判決が18日、大阪地裁であった。栗原保裁判官は「営業秘密の国外流出に強い抑止力を働かせる必要がある」として懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。
 栗原裁判官は、久保田被告が中国企業と継続的な協力関係にあったと指摘。実際に損害は確認されなかったものの、「(スマホの液晶技術で)会社のシェアに大きな影響を与える可能性があった」と述べた。(2021/08/18-11:04)

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