みずほ銀、またシステム障害 信託も、全店舗窓口で取引不能―一部除き復旧、会見へ

2021.08.20
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by 時事通信


みずほ銀行のシステム障害で、全店舗窓口での取引の受け付け・処理ができない状態になっていることを伝える店頭の張り紙=20日午前、東京都中央区

みずほ銀行のシステム障害で、全店舗窓口での取引の受け付け・処理ができない状態になっていることを伝える店頭の張り紙=20日午前、東京都中央区

 みずほ銀行とみずほ信託銀行は20日午前、システム障害により全国の店舗窓口で振り込みや入出金ができない状態になったと発表した。障害は前日夜に検知していた。外国への送金など一部の取引を除き障害は午前中に復旧しており、午後にも記者会見を開く方向で調整している。
 みずほ銀では2月末から短期間に4回のシステム障害が発生し、6月に再発防止策を発表したばかり。これら障害に対する金融庁の行政処分も出ていない中でシステム障害が繰り返されるという異例の事態で、さらなる信用失墜は避けられない。
 加藤勝信官房長官は午前の記者会見で、「金融機関の信頼を大きく損ない、誠に遺憾」と指摘。麻生太郎金融相も閣議後記者会見で「(窓口での問題で)機械が使えない高齢者に影響が出ている。システムの対応を早急にやり、丁寧な対応をしてもらわないといけない」と語った。
 両行は、システムにおける「ハード障害」が発生したと説明。19日午後9時10分ごろに障害を検知し復旧作業を進めたが、翌日午前9時の店舗の営業開始時間には間に合わなかった。ホームページでの顧客への周知は、営業開始直前の午前8時30分だった。
 両行は「お客さまに多大な迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます」と陳謝。障害の原因は過去4回と異なるとみており、解明を急いでいる。また、他行での振り込みにより発生した追加の費用に関する相談窓口を設け、店舗や電話で問い合わせを受け付けている。(2021/08/20-12:50)

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