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テスラ過去最高益で絶好調、トヨタ・ホンダとの利益率比較で見えた真の実力とは=シバタナオキ

電気自動車メーカー「テスラ」の業績が2021Q1に引き続き好調です。成功の要因はどこにあるのでしょうか?また日本の自動車メーカーであるトヨタ・ホンダの2社と比べて、収益性の面で見ると優劣はあるのか。今後の成長性について解説します。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

(筆者注:この記事はゲストライターとの共同制作です。)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2021年8月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

Q. テスラの収益性はトヨタ・ホンダに勝るのか、劣るのか?

<ヒント>
・売上総利益率で見ると、Tesla●%・トヨタ●%・ホンダ●%
・営業利益率で見ると、Tesla●%・トヨタ●%・ホンダ●%

今回は、Teslaの2021Q2(2021年4-6月期)の決算を取り上げていきます。

前四半期の2021Q1の決算の際にもTesla(テスラ)を取り上げており、製造業という観点でappleと比較をしながら分析した記事で大変好評でした。その記事では、Teslaは業績が好調かつ、非常に高い利益率を誇っていることがわかります。

今回の記事では、2021Q1に引き続き業績好調なTeslaを、日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社(トヨタ)、本田技研工業株式会社(ホンダ)の2社と、収益性という面で比較していきます。

テスラの決算は絶好調

まず、Teslaが決算報告資料で報告している重要指標から見ていきましょう。

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左側のグラフ(vehicle deliveries)は、四半期ごとの納車台数が示されており、2021Q2は20万台を初めて超えました。さらに、2020Q1から6四半期連続で納車台数が増加しています。

真ん中のグラフでは、営業キャッシュフロー(青)とフリーキャッシュフロー(赤)が示されており、2020Q2から5四半期続けてキャッシュフローがプラスとなっています。

右側のグラフは純利益(青)とEBITDA(赤)で、2021Q2では$1.2B(約1,200億円)と大きく純利益を伸ばしており、直近の4半期でも$300M(約300億円)を大きく下回ることがなく、安定して利益を出しています。

赤字が問題視される時期もあったTeslaですが、直近の決算は絶好調の内容であると言えるでしょう。

Next: なぜコロナ禍で好業績を維持できた?成功要因を分析

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