猫のウイルス対策はどうしてる?猫と暮らす医学博士に聞いてみた

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長く続くコロナ禍で、ペットを飼う人たちは愛犬や愛猫の感染症にも神経質にならざるを得ない日々が続いています。しゃべる猫「しおちゃん」の飼い主として有名な米国在住の医学博士しんコロさんが発行するメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』にも、猫のウイルス対策として何をしているか教えてほしいという質問が届きました。猫たちが大きな感染症に罹ったことがないと言うしんコロさんは、「浮気しない」「玄関に入れない」など自身が実践している方法を紹介。意外にも動物病院での受診後は要注意と伝えています。

猫のコロナウイルス対策どうすればいい?

Question

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しおちゃん家族は、猫と人間が同居されていますが、猫のウイルス対策はどうされていますでしょうか。動物病院からは、猫のカリシウイルスとパルボはアルコールでの消毒では死滅できないといわれています。次亜塩素酸ナトリウムの消毒スプレーなどが有効と聞きました。でもスーパーで簡単に買えるものではないようです。

コロナで人間の消毒も必要になってきましたが、しんコロさんのご家庭では猫と人間をウイルスから守るためにどのような対策と消毒をされていますでしょうか。猫と人間家族にぜひご教授いただけるとうれしいです!

しんコロさんからの回答

コロナ禍でみなさんご自身やご家族の感染防止対策にはすでにかなり精通されて実践されていることと思いますのでここでは省きますが、飼い猫への感染防止対策はどうすればという疑問はあるかと思います。

まず最も感染のリスクを高める要素は、屋外に猫が出ることです。我が家では感染症や交通事故など色々なリスクを考えて完全室内飼いにしていますが、それだけでもかなり感染リスクを減らすことが できます。

一方、すでに室内と屋外で生活する習慣になってしまっている猫ちゃんを飼ってらっしゃる場合は、3~5種混合のワクチンを接種することを勧めます。完全室内飼いの場合は、飼い主が感染をした猫に外で触れてきたり、感染した猫の唾液や排泄物を靴や服に付着させてきたりした場合にそれが感染経路になり得ます。

なので(1)外では猫と触れ合わない(浮気しない)、(2)猫を玄関に入れない、(3)帰宅したら猫を触る前に手洗いをして着替えをする、これだけでかなり感染防止に役立ちます。消毒スプレー等で靴を消毒しても限界がありますから、シンプルに玄関に猫を入れないことの方が効果が高いと思います。

我が家の猫達はその方法で大きな感染症にはなってはいませんが、先日はしおちゃんを獣医に何度か連れて行った後に猫風邪のようになったので、獣医のような他の動物が多く訪れる場所でも感染が起きる可能性はゼロではありません。獣医では色々な人に触られますから、獣医から戻ったら温かい濡れタオルで体を拭いてあげるのも良いと思います。

image by: Shutterstock.com

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ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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