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SBI・新生銀行の買収攻防で日本市場は一皮むける。英紙に「日本初の敵対的買収を終わらせた男」と書かれた私の見方=房広治

SBIの新生銀行に対するTOB(株式公開買い付け)が、日本初の本格的な敵対的買収となる可能性があると報道されている。かつて私は、英紙フィナンシャル・タイムズに「日本初の敵対的買収を房広治氏が終らせた」という内容の記事を書かれたことがある。フィナンシャル・タイムズの記者たちは、歴代、日本の市場は敵対的買収が成り立つことで「一皮むける」、という立場をとっている。今回の買収劇から目が離せない。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)

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「日本初の本格的な敵対買収になる可能性」との海外報道

SBIホールディングスの新生銀行に対するTOB(株式公開買い付け)が、日本で初となる本格的な敵対的買収になる可能性があると報道されている。

日経の傘下に入った英国の老舗フィナンシャル・タイムズの記者たちは、歴代、日本の市場は敵対的買収が成り立つことで「一皮むける」、という立場をとっている。

私が日本に戻った時に勤めていたエス・ジー・ウォーバーグという会社は、世界で初めて敵対的買収をクライアントにアドバイスをし、M&Aのアドバイスビジネスを大きなビジネスに仕立てあげた。1958年から1959年のことである。英国の老舗企業・チューブインベストメントという会社に、ブリテイッシュアルミニウムという会社を買収させたのである。

そんな社風であったので、企業防衛も得意であった。

私が独立後に関わった日本の案件としては、フジテレビの親会社であったラジオ局のニッポン放送や、武富士という当時消費者金融ナンバーワンだった会社の、ニューブリッジとゴールドマン・サックスからの防衛である。

2004年11月に起こったこの防衛について、フィナンシャル・タイムズは、その年の11月4日と10日に、ゴールドマンとニューブリッジという会社が準備していた日本初の敵対的買収を私(房広治)が終わらせたという内容の記事を掲載した。特に10日の記事の方は、丁寧に私の個人名まで入っている。
※参考:Lex: Takefuji – Financial Times(2004年11月4日配信)
※参考:Takefuji founder cuts stake to below 25% – Financial Times(2004年11月10日配信)

After talks broke down with two leading contenders,Newbridge Capital, the US private equity company, and Goldman Sachs,Mr Takei hired a consortium of bankers led by Koji Fusa, an investmentbanker with whom he had a previous relationship, to structure the sale.While Wednesday’s announcement will allow Takefuji to stay in business – assuming

(Google翻訳:米国のプライベートエクイティ会社であるニューブリッジキャピタルとゴールドマンサックスの2つの主要な候補者との交渉が決裂した後、武富士は、以前に関係を持っていた投資銀行家である房広治氏が率いる銀行家のコンソーシアムを雇い、売却を構築しました。水曜日の発表により、武富士は事業を継続できるようになります)。

※出典:Takefuji founder cuts stake to below 25% – Financial Times(2004年11月10日配信)

買収・防衛の両陣営に多彩な戦略、結果はどうなる?

敵対的買収にはいろいろな戦略・戦術があるのだが、防衛にもいろいろな戦略・戦術がある。

果たして、元CSFBのバンカーたちが創ったワッサースタインペレラでM&AバンカーをしていたSBIの北尾さんは、新生銀行の48%を買い、次回の年次総会での経営陣入れ替えに成功するのだろうか。

それとも新生銀行が、元ゴールドマンやモルガンスタンレーのバンカーたちを使って、防衛に成功するのだろうか。

ブルーチップのインベストメントバンカーたちの戦いの結果を想像するのは、結構、おもしろいのだ。

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image by:TK Kurikawa | Larich / Shutterstock.com

房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』(2021年9月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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