日本海の海岸線を走る、五能線「リゾートしらかみ」で絶景列車旅

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2021/09/22

田沢湖や乳頭温泉、男鹿半島のなまはげに、角館の武家屋敷群など観光名所が目白押しの秋田県。今回は秋田県を代表するモフモフの「秋田犬」と、日本海沿いを走る「五能線」の魅力についてご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

秋田市内で「秋田犬」に会えるスポット

秋田犬 image by:Haru

ドラマや映画にもなった「忠犬ハチ公」で有名な秋田犬。東京の渋谷駅前には銅像も建っていますよね。

そんな秋田犬の故郷は秋田県北部の大館市といわれていて、博物館や秋田犬に触れあえる施設がありますが、秋田市内でも秋田犬に会える場所があります。

秋田駅からほど近い「エリアなかいち」にある「秋田犬ステーション」には、週に何度か秋田犬に会うことができます。筆者が訪れた際は、真っ白なハク君がお出迎えしてくれ、別日には他の子にもお会いすることができました。

※2021年8月14日より「秋田犬との交流」は休止中。

五能線に乗りたい!観光列車リゾートしらかみ

image by:Haru

列車旅が好きなので、一度乗ってみたかった「五能線」。波飛沫が窓に当たるくらい、日本海の海岸線ギリギリを走るので、海と山、さまざまな表情を見せる雄大な景色を楽しめるリゾートラインです。

秋田県能代市の東能代駅と、青森県南津軽郡田舎館村の川部駅を結ぶ五能線ですが、秋田駅から乗車できます。また終点も川部駅ですが、弘前駅や青森駅まで直通で行くことができます。

リゾートしらかみ「青池」 image by:Haru

五能線の観光列車リゾートしらかみは3編成あり、往路に乗ったのは「青池」、全席指定の4両編成です。筆者は予約をするのが遅かったので、海側の席はとれなかったのですが、展望スペースもあるため十分に景色は楽しめそう。

秋田駅を出てしばらくは内陸部を一路北上し、干拓された八郎潟の向こうに男鹿半島が眺められます。小一時間ほど走ると五能線の起点、東能代に到着です。


スイッチバックのため約9分間停車するので、ホームに出ることができますよ。発車すると、車掌さんのアナウンスで乗客が各々手動でシートを回転させるあたり、どこかのどかですね。

能代駅でフリースローに成功するともらえる秋田杉のはがきと、乗車記念スタンプ image by:Haru

次の停車駅、能代まではたったの約5分。能代はバスケの街ということで、約17分もある停車中にホームではフリースロートライができるんです。

もちろんトライ!そして偶然にも入っちゃいました!成功すると、秋田杉で作ったはがきの賞品がいただけるので、ぜひトライしてみてください。

ここからは日本海ぎりぎりをひたすら走ります。これこそ五能線の醍醐味。この日は日本海とは思えないほど穏やかな海、キラキラ光る水面があまりにもきれいで、ボーっと眺めっぱなしの約1時間45分でした。

そして、見えてきたのは1792年の地震の隆起でできた岩床の「千畳敷海岸」。ここでも約15分間停車します。

千畳敷 image by:Haru

ホームから海岸までは、その昔殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したといわれる岩棚が広がっています。停車中に水際まで行ってくることができます。

千畳敷からは、だんだんと内陸部に入っていき約20分、岩木山が見えてきたら鯵ヶ沢駅に到着です。今回はここで下車。というのも秋田駅にこの日のうちに戻る予定にしていたので、鰺ヶ沢駅で約1時間の待ち合わせをし、折返します。

爽やかなグリーンの車体 image by:Haru
ビビットなオレンジのインテリアとリゾートしらかみ限定ビール image by:Haru

外観はグリーンですがインテリアはビビットなオレンジ!そんな復路のハイライトは夕日の予定でしたが急激に曇ってきてしまい、残念ながら夕日どころか夕焼けすら見ることができませんでした。

暗くなってからは途中駅でのイベントもなく、東能代駅でスイッチバックしても誰も席を回転させないので、秋田駅まで後ろ向きで秋田駅に戻りました。日本海に沈む夕日を見ることを目的にしての乗車以外は、午前中の便のほうが楽しめるかもしれません。

秋田駅で出迎えてくれる秋田犬の風船 image by:Haru

単線の線路をゴトゴトと、決してスピードは速くないけれど、それがゆえにのんびりと車窓を眺められる五能線の列車旅。

途中駅でイベントがあったり、近辺を散策できるよう停車時間を長くとってくれたりと、乗車自体を楽しめる観光列車です。秋田県を訪れた際は、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

  • image by:Shutterstock.com
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現在は都内の旅行会社で働きつつ、週末をからめた弾丸トラベラーとして世界各国を旅するアラサー女子。

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