米国はアフガニスタンから撤退しましたが、関与をやめたわけではありません。今後も人道支援という名目で資金提供を続けることになっています。そこに資金提供者として登場したのがビル・ゲイツ。彼の本当の狙いどこにあるのでしょうか?(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2021年9月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
米国、6,400万ドルをアフガニスタンに資金提供
「世界を陰で操る」と噂されるだけのことはありそうです。
日本にもお忍びでしばしば姿を見せているビル・ゲイツ氏ですが、なんと、今やアフガニスタンの復興に力を注ごうとしています。
バイデン大統領は8月末、20年に及んだアフガン戦争に終止符を打ち、米軍の撤退を完了させました。
とはいえ、アフガニスタンへの関与を止めたわけではありません。
人道支援という名目で6,400万ドルの資金を提供すると明らかにしました。
女性教育を支援
その主な目的は、アフガニスタンの子どもたち、特に女子に対する教育を支援することです。
そうした事業を新たに展開するべく、タリバンが政治事務所を立ち上げていたカタールのドーハにおいて、アメリカ政府はユニセフや国連機関と共にタリバンと協議を重ねていました。
新政府を誕生させたタリバンは国連総会での演説の機会を求めるなど、国際社会との関係強化に向けて様々な手を考えているようです。
とはいえ、世界最貧国の1つであるアフガニスタンで学校教育を再建するのは至難の業と思われます。
学校を作るにせよ、教師を確保するにせよ、教材を揃えるにせよ、先ずは資金が欠かせません。
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