秋の朝の「こわばり」対策。鍼灸師が教える「指先グーパー」運動

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寝苦しくなくなったのはいいものの、気づくと寒さで縮こまって寝ていることもある秋の朝、体を動かしにくく感じることはないでしょうか。手足の指や手首、足首、膝、腰、肩など、関節の動きのぎこちなさを表す「こわばり」には、リウマチによるものと秋の涼しさによるものがあるようです。それぞれの特徴を教えてくれるのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、鍼灸師ののぶ先生。涼しさによる「こわばり」対策には、「指先グーパー」運動をお勧めしています。

朝の体のこわばり

【リウマチによるこわばりと秋の涼しさによるこわばり】

朝目が覚めた時、カラダのこわばりを感じるという人が多いこの頃。特に女性に多いといわれるリウマチの兆候もこんな訴えが目立ちます。年齢に関係なく起床時、両手や指がこわばるというもの。

ただ秋の涼しい風が吹くころにもこんな朝のこわばり症状は出やすいです。リウマチは左右同時におこりますし、手先などの末端で症状が目立ちます。

秋の涼しさが原因の体のこわばりは首肩や背中、腰やひざなどの体幹部や大きな関節が多いのが特徴。もちろん手先のこわばりを訴える人もいらっしゃいます。

【原因は冷え】

リウマチは膠原病の一種でアレルギー症状なので左右対称に症状が現れるのが特徴。病院など受診すると炎症やリウマチ因子が血液検査などでわかります。心配な人は病院受診を。

季節性の体のこわばりは朝方の冷え込みが原因。うっかり窓を開けて寝てしまっていたり、寝ている間に寝具をはいでしまって朝方冷えたりするのが原因ですね。そんな朝の体のこわばりを感じたら、起床前に寝床で血流を促すことができると朝が楽に過ごせます。

【指先グーパー】

涼しくなる秋は体が縮こまりたくなる。そんな秋の朝のこわばり対策は、手や足の指でグーパーして末端からの血流を促すこと。

夏場は緩めることが目的だったので、パーにすることをがんばりました。でも、季節は進み秋。秋はグーパーするときのグーを頑張るようにするとよいです。特に心肺機能が高まりにくい秋の朝は、手の指先だけでなく、手のひらのグーパーもしっかり握りこむように行いましょう。

最初は指先だけ握りこむように100回程度、グーパーします。それが終わったら、手のひらをしっかり握りこむように、やはり100回程度グーパーします。血行が悪い時ほどなかなか握りこめない。無理に100回やることもないですが、午前中はこんな指先や手のひらを握りこむ運動を頻繁に行うとよいです。

足腰が冷えたりひざの痛みや腰痛が気になる人は、ぜひ足指でチャレンジしてみてください。また日中は足腰が冷えやすいですから、厚手の下着などぼちぼち着こむようにしたらよいですね。

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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