アマゾン発売の家庭用ロボット「アストロ」は何が優れているのか?

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アマゾンが家庭用小型ロボット「Astro(アストロ)」を年内に発売すると発表。当初は米国内での先行販売のようですが、いずれは日本での販売も見込まれるアストロは何が優れているのでしょうか?メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』著者の理央さんが、アマゾン製ならではの機能を紹介し、今後の進化への期待を示します。日本の住宅事情でも役に立つものになれば、一家に1台の時代が来るのかもしれません。

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なぜアマゾンはロボットを開発する? ~ロボットが家電からIT業界へシフト

アマゾンが先日発表した、家庭用小型ロボットのアストロ、が話題になっています。ロボットといっても、鉄腕アトムのような人間型ではなく、写真で見ると、昔の掃除機の本体のようなものの上に、iPadのようなモニターが上に付いていています。これが、ルンバのように自動で動いたりする、というもののようです。

このアストロには、アマゾンの音声アシスタントサービス付きの、AIスピーカー「アレクサ」が搭載されています。なので、アストロに話しかけると、内臓されているセンサーがそのデータをもとに動く、ということです。そして、AIが自動的に学習をして、ユーザーが話しかける回数が増えるにつれて、内容を覚えて、アストロが賢くなっていきます。

例えば、音楽を流したりとか、今日の天気を聞いたりというような、現行のアレクサと同じこともできますが、走る機能がついているので、家の中の地図を自動で作ることができる、ということなのです。タンスや本棚、テーブルなどの障害物を、避けて動けるようになる、という具合で、お掃除ロボットのルンバがやることを、アストロは、AIで覚えながらやる、というようなことになるとのことです。

ただ、お利口になっていくロボットが必要なのか?また、家が広いアメリカならともかく、日本の住宅事情では、使えるものなのか?という声も聞こえてきそうです。

アマゾン アストロの特徴1つに、留守の時の見守りもできる機能を、充実させようとしている点があります。本体の前方のiPadのようなディスプレイに、家の中を監視することができる目がついているとのこと。カメラ機能だと思われますが、これにとよって、見守りができるようになっているのです。シニア世代の一人暮らしや、ペットを置いて出かける時など、防犯のためだけではなく、そのあたりもニーズとしてありそうです。

これまで、家庭用ロボットといえばソニーのアイボ、というイメージがあります。また、iRobot社のルンバも思い浮かびますよね。どちらも、家電メーカーですが、今回アマゾンのような、IT企業が、このような家庭用ロボットを作る、というところがとても興味深いです。

当時のアイボは、新しい技術を使った、画期的なハードウェアという感じでしたが、形が犬型であったこともあって、やはり娯楽やおもちゃとして使われていました。ルンバは、シンプルに掃除機です。

今回のこのアマゾンのアストロは、新しい技術があるハードウェアに加えて、AIを使って使えば使うほど賢くなるということや、ディスプレイをつけることによって、使うときの用途が広くなっている、“ソフトウエア”の面での進化が、このロボットの特徴です。

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