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韓国ロケット失敗で現地メディア「日本は過去4回失敗」と報道。51年前の技術と張り合う愚

韓国が自国開発の3段式ロケット「ヌリ号」の初の打ち上げに挑戦し、失敗した。文在寅大統領が原因と結果を報告しているが、どうも疑わしい点がある。韓国メディアは報道する際に、「日本も過去4回失敗した」と書いている。しかしそれは、51年前の話だ。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

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※本記事は有料メルマガ『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2021年10月25日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

成功か、失敗か。「よくわからない」打ち上げ映像

今回は10月21日午後17時に打ち上げられた韓国の国産ロケット「ヌリ号」を特集したい。

日本のメディアでも「打ち上げ失敗」と報道されているが、実際の映像をご覧いただいた方がいいだろう。どんな感じの打ち上げだったかを確認して欲しい。

私が視聴したのは、韓国メディアのライブ放送だった。

そこでは何度もロケットの発射シーンばかりを映して、実際、飛んでいるロケットが確認できたのは数分足らずだった。

それで、1分過ぎぐらいまでまっすぐ飛んでいるのだが、急にロケットが方向転換。その後はすごい勢いで炎を燃焼させている。

それからロケットはますます熱を帯びて落ちていくように見えるのだが、落ちているのか大気圏を脱出したのかはよくわからず、2分過ぎあたりからまるで炎の鳥のように消えていく。

私はこれを見ても、打ち上げ成功なのか、失敗なのか、判断が付くはずもない。

韓国メディアは速報で「成功」とフェイクニュースを量産していたようだ。

その後、打ち上げの成否は文在寅大統領が説明してくれた。え?なんで現場の責任者ではなく、ムン氏なの?と思うだろう。

私は不思議に思ったが、後になって、その謎が判明した。なんと、ムン氏は「現場」にいたのだ。なんて迷惑な話だろう。

文在寅大統領が「打ち上げ失敗」を報告

「ヌリ号」打ち上げの成功・失敗かの判断がつかないなか、そこに文在寅大統領が登場した。

彼は「残念ながら目標に完全に達成しなかったが、最初の発射で非常に優れた成果を上げた」と述べる。

しかも、「今日不足した部分を点検して補完すれば、来年5月にある第2の発射は、必ず完全な成功を収める」「もう少し力を出していただきたい」と。さらに「国民の皆さんも、最後まで変わらない応援をお送りいただきたい」と付け加えた。

ここで私は、打ち上げが失敗だったことを理解した。ただ、失敗した原因がよくわからない。次に韓国メディアの記事を待った。

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