高齢者のひとり暮らしが増えるなか、孤独死は必ずつきまとってしまう問題です。そのため、地域によって違いはありますが自治体が高齢者のための緊急通報装置を貸し出す制度もあるようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では一級建築士でマンション管理士の廣田信子さんが、ご自身が住んでいる浦安市の緊急通報装置貸与事業を利用することになり、その制度を詳しく紹介しています。
孤独死が減ってきた?訳
こんにちは!廣田信子です。
一時、大問題となったマンションでの孤独死がそう言えば、最近、あまり聞かなくなりました。緊急通報措置の普及が大きいと思います。鍵対応を考えた緊急通報装置を高齢者に貸し出す自治体が増えています。
私が暮らす浦安市の高齢者に対する緊急通報装置貸与事業のことは知っていましたが…高齢者サポ─トの研究をしている仲間から、浦安市の仕組みは進んでいるから、絶対に申し込んでおかなくちゃ…と言われました。この前、自分で救急車を呼べたのは奇跡なんだから…と。その通りだと納得し、65歳になったばかりなのにすみません…という気持を押して申し込みました!
緊急通報装置は、1か所に設置するボタン型と携帯型があります。緊急装置は、何か異変があった時に、すぐに連絡が付くということが一番ですが、相手の警備会社の人が来ても、鍵がなくて入れない、親族が遠い場合は、警察立ち合いで鍵を開け、ようやく中に入れたということが、しばしば起こります。したがって、何か連絡があった時に、それを受ける側が、鍵を持っていることが欠かせません。
また、急に倒れてしまって、緊急連絡ボタンを押すことができないことも考えられます。その時に、どう対処するかです。いろいろなシステムがあるようですが、今、一番主流なのは、トイレのドアが24時間使われなかったら、契約先の警備会社が駆け付けるという方式です。自宅で生活していたら、24時間トイレを使わないことはないので、とてもいい方法だと思います。もちろん、旅行等で外出する時は、外出ボタンを押しておけば連絡は行きません。
浦安市は、
・65歳以上の一人暮らしの方
・65歳以上の方のみの世帯
・同居しているか家族が就労等により一時的に高齢者のみとなる方
を対象にしています。ということは、65歳以上の人は、誰でも、この制度の申し込みができます。