「NYコミコン」で話題。なぜNASAがイベント初参加を決めたのか?

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昨年はオンラインでの開催となってしまったアニメ、コミック、コスプレなどの祭典「ニューヨーク コミコン」。今年は10月7日から10日の会期で2年ぶりにリアルイベントとして開催され、渡航制限などで世界中から人が訪れるのは難しかったものの、盛り上がりを見せたようです。中でも、話題となったNASAの初参加についてレポートを届けてくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者でNY在住人気ブロガーのりばてぃさん。NASAによる意欲的なグラフィック・ノベル『ファースト・ウーマン』の魅力と今後の可能性を伝えています。

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NASAが史上初のコミコン参加

YouTubeとブログの方ではすでにいくつかNYコミコン関連の話題を取り上げていますが、このメルマガの方でも少しずつご紹介していこうと思います。いろいろ話題はありますが、まずは宇宙関連から。というのも、今年のNYコミコンには、史上初めてNASAが参加したのです。
NYコミコン初出展のNASA

ツイッター画像をみてもらうとブースにはNASAとロゴが大きく出ているのでとても目立ってました。また、ブースの壁にはロケット付きの発射台の模型、ブース内にも、例えば、静音超音速ジェット機X-59 QueSSTや電気飛行機のX-57マクスウェルなどの模型も飾られていました。

でも、今回、NASAが、史上初めてNYコミコンに参加したのは、ロケットや超音速機の模型を展示するためではないのです。あくまでも客寄せ的な意味やブースのデザイン性で置いたもののように感じました。なぜなら、今回、一押しで紹介していたのはNASA史上初のグラフィック・ノベルなのです。

グラフィック・ノベルは漫画、コミックのことで、タイトルは、『ファースト・ウーマン』(First Woman)。スタッフの方々がとても丁寧に漫画内容やそのインタラクティブ機能についてご案内してました。そしてグラフィック・ノベルは無料でもらえます。ちなみにNASA公式サイトからPDF形式で無料ダウンロードもできますのでご興味あるかたはどうぞ。
NASA – First Woman(ファースト・ウーマン)

さらに、視覚障害者の方でも楽しめる音声バージョンはSoundCloudから無料で提供。
First Woman Issue No. 1: Dream to Reality by NASA(音声バージョン)

このNASA史上初のグラフィック・ノベル、『ファースト・ウーマン』の最大の特徴は、キャラクターや物語自体はフィクションでも、そこに出てくる宇宙関連の科学技術とか最新テクノロジーはしっかりNASAが監修した本物であるところです。そのため、グラフィック・ノベルを読みながら、宇宙関連の科学技術や最新テクノロジーを勉強できてしまうというスグレモノなのです。

また、文字だけの本とは違って、グラフィック・ノベル(漫画)なら絵だけ見て楽しめますし、そもそも宇宙関連の科学技術や最新テクノロジーなどは、文字で説明されるよりも絵で描いた方がずっと分かりやすくなるでしょう。特に子供たちですが、子供たちだけでなく幅広い世代の興味や関心をひきつける可能性もあると思います。実際、ブースにはけっこう年上の方々も足を止めて説明を聞いてました。

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