「他人に自分の弱みを見せられない」人が陥る苦しみの連鎖と解決法

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好きな相手だからこそ自分をよく見せるために嘘をついてしまう、正直に他人に自分の弱みを見せられないという人は「自己信頼感」が希薄なのかもしれません。今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では、著者・吉田こうじさんが、自己不信感から抜け出すために意識してみるとよいことを紹介しています。

自己不信感から抜け出すために意識したい3つのこと

「自己信頼感」のある人は、好きな相手だからこそ、自分を偽ることなく相手にさらけ出すことができます。自己信頼感のある人は、対人コミュニケーションの土台が「味方」とか「仲間」とか「絆」とか「繋がり」といった、大きな安心感で形成されているので、たとえ他者よりも劣っていると感じる何かが自分の中にあったとしても、臆することなくそれを開示できるのです。

むしろ自分の弱みを開示することは、サポートがもらえるチャンスを生み出すことであり、他者に活躍の場を与えるギフトになるので喜ばれることだということも体験を通して学んでいます。

一方、「自己信頼感」が希薄な人は、好きな相手だからこそ、なんとかして自分を偽ろうという方向に頑張ろうとします。

たとえば、幼い頃から、何かと弱点を責められ、修正するように強要され、修正できないと無能扱いされる…。こうした経験を積み重ねると、他人は「自分を裁く番人」ということを学んでしまいます。すると、番人の動向をいつも気にしてビクビクする習慣が身につくのは、時間の問題なわけで…。

ですから対人コミュニケーションの土台は「裁くもの」「罰を与えるもの」「粗探しをするもの」「敵」「疑うべきもの」といった、大きな「不信感」で形成されてしまうのです。

こんなふうに、そもそもの土台が違うわけですから、たとえばコミュニケーションスキルを学んだときに、それを上手に活かせる人と活かせない人がいるのは当然のことなんじゃないかなと…。

そこで今回の本題に入りたいのですが、他人にジャッジされることを気にして、本音を抑圧し何かと顔色を伺っては迎合してしまう…こういう人がしっかりと認識しておかなければならないことは、本音を我慢して他人に迎合するということは、自分のことも他人のことも欺いているということです。

あえて強い言葉で表現するなら、「嘘つきで不誠実な人」なんです。

素直な自分の気持ちや考えを封じ込めて、他人が気にいるようなことを言ったりやったりしていることを続けながら、自分のことを信頼できるようにはなりません。自分を肯定したいとは思えません。自分に価値があるとは思えないのです。

だから前回、頑張っている方向性が真逆だというお話をしたわけです。

前回の記事はこちら。

No.24 修羅場から逃げていると自立できません

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