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Uber Eatsの売上、ついにライドシェアのUber超え。コロナ後に再成長が見込める理由=シバタナオキ

コロナ禍でUber Eatsの売上がライドシェアUberの売上を抜きました。注目すべきは受注総額(グロスブッキング)です。ライドシェアはコロナで非常に打撃を受けやすい事業。その中でこれだけ短期間できちんとまた再成長に持ってくるところは本当にさすがです。決算から今後の成長性を読み解きます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2021年10月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

Uber 2021年度第2四半期の決算の印象は?

私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、以下の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。

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――(Asako)皆さん、こんにちは。今日は、Uberの2021年度第2四半期の決算書をシバタさんと一緒に読んでいきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いいたします。

出典:Uber決算資料

出典:Uber決算資料

――まず、全体の数字から見ていきます。2021年度第2四半期の売上が$3,929M(約3,929億円)、2020年と比較すると+105%成長です。また、下の表にあるコロナ前の2019年第2四半期の売上$3,166M(約3,166億円)と比較しても+24%と伸びている状況です。

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出典:Uber決算資料

出典:Uber決算資料

――調整後のEBITDAは、2021年第2四半期が$-509M(約-509億円)、2020年度が$-837M(約-837億円)でしたので、EBITDAベースでも赤字幅が縮小しています。

出典:Uber決算資料

出典:Uber決算資料

――また、カンファレンスコールの中で第3四半期以降の数字についても見通しが出ていました。第3四半期に関しては、調整後のEBITDAが$-00M(約-100億円)、第4四半期に関しては黒字転換予定だそうです。

――売上に関しては2019年第2四半期を上回る水準まで回復している点が個人的に印象的でした。全体の数字について、シバタさんの印象はいかがでしょうか?

(シバタナオキ)売上が増えていることや、EBITDAが赤字幅が減っていることはもちろん大事ですが、Uberはマーケットプレイスのビジネスなので、一番見るべきところは受注総額(グロスブッキング)です。

出典:Uber決算資料

出典:Uber決算資料

上のグラフは月次の受注総額(グロスブッキング)です。Uberというプラットフォームの上でやり取りされた金額の合計をグロスブッキングと言います。濃い緑がライドシェア、明るい緑がフードデリバリーです。

コロナ前の状況は、2020年1月と2月を見るとほとんどがライドシェアの事業でした。前年同期比が25%伸びていたというのがUberという会社です。2020年3月にコロナが始まってからどうなったか、皆さんも想像できると思いますが、ライドシェアがガツンと落ちました。そして、フードデリバリー(薄い緑)がどんどん増えています。

今の状況は、右側の2021年7月現在を見ると、濃い緑よりも薄い緑、つまりフードデリバリーの方がライドシェアよりも大きくなってしまいました。それだけではなくて、2019年比で見たときに+45%成長しています。

会社の事業構造が大きく変わりつつ、かつ成長がまた戻ってきたというのが最近のUberの決算です。売上が伸びて赤字が減ったことももちろん大事な情報ですが、まずはこのトレンドをしっかり理解することが重要です。

Uberは大きな会社で、特にライドシェアはコロナで非常に打撃を受けやすい事業です。その中でこれだけ短期間できちんとまた再成長に持ってくるところは本当にさすがです。これが私の一番の感想です。

Next: コロナ対応に地域差。世界各国でデリバリーとモビリティの回復が異なる

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