コメ需要、初の700万トン割れへ 22年産、4万ヘクタールの転作必要―農水省

2021.11.19
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by 時事通信


金子原二郎農林水産相=10日、首相官邸

金子原二郎農林水産相=10日、首相官邸

 農林水産省は19日、コメの生産に関する最新の指針を公表した。来年作付けする2022年産の主食用米の需要は692万トンと、人口の減少を背景に初めて700万トンを下回るとの見通しを示した。その上で、需要の減少に対応して作付け転換を進め、作付面積を21年産に比べ約4万ヘクタール少ない約126万ヘクタールに削減する必要があると試算した。
 農水省は、需給の安定へ在庫の積み上がりを避けるため、コメ農家に大豆や飼料用トウモロコシなどへの転作を呼び掛ける方針。21年度補正予算案と22年度当初予算案で転作支援策を検討する。
 金子原二郎農水相は19日の閣議後記者会見で、「麦や野菜など(主食用米に再転換しにくい)定着性の高い作物への計画的な転換を進め、より需要に応じた生産を推進していく」と述べた。(2021/11/19-12:42)

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