大谷、満票でMVP 歴史的「二刀流」に高評価―イチロー以来日本人20年ぶり・大リーグ
【ロサンゼルス時事】米大リーグのエンゼルスで投打の「二刀流」として活躍した大谷翔平選手(27)が18日(日本時間19日)、2021年のア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。全米野球記者協会の会員30人による投票で決まり、全員から1位票を得た。
日本選手のMVP受賞は01年のイチロー選手(マリナーズ)以来20年ぶり2人目。大谷選手は「満票で取れたのは本当にすごくうれしい。選手としてピークを迎えるここから5~7年は、勝負の年だと思うのでもっと頑張りたい」と話した。
大リーグ4年目の今季は投打で計158試合に出場。打者ではリーグ3位の46本塁打を放って最後までタイトルを争い、投手としては23試合に登板し9勝2敗、防御率3.18の成績を残した。
大リーグで本格的に二刀流でプレーするのは1918、19年のベーブ・ルース以来。エンゼルスは大谷の登板日に指名打者(DH)を使わず、打者としても出場させる「リアル二刀流」で起用するなど常識を覆した。
◇大谷翔平の略歴
大谷 翔平(おおたに・しょうへい)岩手・花巻東高からドラフト1位で13年に日本ハム入りし、投打の「二刀流」に挑戦。14年に11勝、10本塁打で日本球界初の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。15年には最多勝(15勝)、最優秀防御率(2.24)、最高勝率(7割5分)の投手タイトルを獲得した。16年には投打にわたる活躍で優勝と日本一に貢献し、パ・リーグMVP。18年からは米大リーグのエンゼルスでプレーし、同年ア・リーグ新人王。今季のオールスター戦は史上初めて投手と打者の両方で選出された。193センチ、102キロ。右投げ左打ち。27歳。岩手県出身。(2021/11/19-16:00)