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会社員が収入を上げる方法は2つだけ。副業解禁で表面化した「時間管理」という難題=俣野成敏

サラリーマンが収入を上げる方法は2つだけ。時給を上げるか、働く時間を増やすかです。副業が解禁された時から、副業先との時間管理の問題が発生することは、あらかじめ予測されていました。それが、いよいよ表面化してきた、といえそうです。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

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※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2021年11月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年に独立。フランチャイズ複数店舗のビジネスオーナーや投資家として活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが13万部を超えるベストセラーとなる。近著では『トップ1%の人だけが知っている』のシリーズが11万部に。著作累計は48万部。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を5年連続受賞。

副業解禁によって表面化した「時間コントロール」という難題

本日は、「ニュースから世の中の流れを読み解く」特集をお送りします。

今、社会の変化が加速するに従い、その構造も大きく変わってきています。しかし、これからどのような世の中がやってくるのか、まだ見通すことができません。

そこで今回は、ニュースから現代社会の問題をピックアップし、それに対する対応策を考えてみたいと思います。

最初に取り上げるテーマはこちらです。

※参考:ドライバーの副業を黙認「今の法律では稼がせることはできない」- 物流ウィークリー(2021年11月2日配信)

副業が解禁された時から、副業先との時間管理の問題が発生することは、あらかじめ予測されていました。それが、いよいよ表面化してきた、といえそうです。

残業がないのは、サラリーマンにとって良いことなのか?

ここ数年で、働き方改革が進んだ結果、サラリーマンが副業を行うための条件は整いつつあります。けれど残業規制によって、従業員は本業で余分に稼ぐことができなくなりました。

通常、長く働いている本業のほうが、時給は高いはずです。

しかし、大部分の人は“副業”という名目のもとに、他の会社に行って、わざわざ時給を下げて働いているのが実情です。

こういう状況は、企業側にとっても大きな問題を孕んでいます。

現在、世の中ではコンプライアンスという言葉がすっかり定着しています。法令や社会道徳などを軽視する会社は“ブラック企業”と呼ばれ、存続を許されなくなっています。

法令とは社会のルールですから、企業が守るのは当然のことです。とはいえ、法令も人間がつくったものである以上、完璧ではありません。

記事にもあるように、特に中小規模の運送会社にとって、ベテランドライバーは重要な戦力となっています。業界全体が活況を呈している中で、企業は人手の確保が難しくなっている上に、副業で従業員の疲労が蓄積したりすれば、危険な状態になります。

シフトコントロールは、労使双方にとって大きな問題を内包しており、今後、社会問題化するのは間違いありません。

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