「結果がすべて」のビジネスマンは成功しない。思わぬ落とし穴にハマるワケ

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ビジネスにおいては「結果がすべて」とよく言われます。しかし、結果を出すことだけに尽力してしまうと思わぬ落とし穴にはまり、抜け出せない可能性もあるようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、企画が通らなかった二人の営業マンの例を挙げ、結果までの過程の重要性についてわかりやすく紹介しています。

取り組み方が良かったから、結果が出るんですよ

新しい商品や新サービスの提供をはじめたり、新規事業をはじめることになったりするときの会議やミーティングで、「ほんとにこれ、うまくいくのか?もし上手く行かなかったら無駄だよな、この時間」などとネガティブな発言をする人がたまにいたりします。

そして、うまくいかなったから、「それみたことか、だから言わんこっちゃない」と、最初から上手くいくはずもないことを主張していた自分が正しかった、と言い張ります。

こういう人というのは、上手く行かなかったとき、そこで得られた経験やデータなど貴重な財産を次に活かすことが出来ないタイプです。

したがって、「売れる商品やサービスさえ扱えれば」とか、「必ず成功するとはじめから分かっている企画なら…」などというような発想しか出てこず商売、ビジネスで大切な地力が養われることがありません。

ですが、このような人とは逆に「結果なんてあとから付いてくるもの。とりあえずやってみようぜ」という人は、「いかにして企画をブラッシュアップし成功させればよいか?」「売れない商品でもどんな工夫や改善をすれば売れるように持っていくことができるか?」という発想の下、動きだすので、確かに最初はパッとしない企画や計画でも、やがては見違えるほどの企画になり、実行すれば結果がついてくるようになります。

また結果がイマイチでも、「次はこうすれば?」という改善点を容易に発見でき、序々に精度が上がり、やがては結果が伴うようになるのです。

たとえば、2人の営業マンが、社内でプレゼンをすることなったとします。

1人は「自分のプレゼンが上手く行き、企画を通す」ことだけに尽力します。

もう1人は、結果より「社内の為に良い企画を提案し、分かりやすいプレゼンをする」ことに尽力します。

そして、どちらも企画が通らなかったとき前者は「駄目だったか」と落ち込むか、「自分の企画が通らないなんて誰も分かってないな」と逆切れ。そこでその企画はお蔵入りとなり次はありません。

一方後者だと、「もっと分かりやすくまとめることができたのでは?」と反省点を探し、さらに良い企画にブラッシュアップしようとしたり、「今回は駄目だったけど、内容をアレンジすれば、○○部でのプレゼンには通るかも?」とやはり内容を見直し、提案先を変えてみれば面白いことになるというような発想を持ったりします。

こうした取り組みの質の違いが、その後の結果に大きく左右されていくのです。

あくまで結果というのは、それまでに取り組んできたことに対してのギフト(ご褒美)です。

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