「学生だから」では済まされない。年金未納が及ぼす恐ろしい危険とは

Japan's,Orange,Pension,Book,Is,On,A,White,Wooden,Table.
 

日本では20歳になると国民年金に加入することになりますが、意外と多いのが年金保険料を未納にしている学生の人たち。「自分も大学生の頃は未加入だった」と心当たりがある方もいると思いますが、しかし、それはかなり“危険”なこと。年金アドバイザーのhirokiさんが自身のメルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の中でその重要性について語っています。

若いから年金は関係無い?大学生の時の年金保険料未納は特に危険!

年金保険料は未納にしちゃいかん!せめて免除制度を使いましょう!…という事を今までよく言ってきましたが、なぜそんなに未納にしないように気を付けたほうがいいのでしょうか。

あまり未納にすると、老齢になった時に年金が貰えなくなる恐れがあるからでしょ?というのも、もちろん間違いではないです。

年金には20歳になると強制的に加入して、少なくとも60歳前月までの480ヶ月間は保険料納付義務があります。

少なくとも480ヶ月は加入する中で、最低でも120ヶ月間は保険料納付するか、保険料免除の期間があれば老齢の年金を受給する資格が得られます。

なので、良くない言い方ですが480ヶ月の内360ヶ月は未納にしても大丈夫という事になります。

ただ、老齢の年金は保険料納めた期間に比例して増額していくので、納めた期間が少なければその分貰える年金額は少なくなりますし、納めた期間が多かった人はその分多く年金を受給する事が出来ます。

例えば国民年金を120ヶ月しか納めてない人は、月額約16,000円程度の年金になり、480ヶ月間完璧に納めた人は月額約65,000円になります。

国民年金(老齢基礎年金)→780,900円(令和3年度満額)÷480ヶ月(加入可能月数)×120ヶ月=195,225円(月額16,268円)

年金は加入月数に比例しますが、そんなに未納にしても年金が貰えるんだから、未納は危険!免除にしなさい!というのはなんとなく大げさな気はしますよね。

しかし、老齢の年金が少なくなるからとか、貰うための期間(最低120ヶ月)を満たさないから未納は危険!と言ってるのではありません(もちろんそれも大事ですが^^;)。

老齢の年金はよっぽど未納にしない限りはイヤでも受給できるでしょう。

しかしながら、年金には老齢だけでなく障害になった時の保険としての役割も持っています。

重い病気や怪我を負うというのは、老齢になった時だけでなく若い人にも十分起こりえる事ですよね。

重い病気や怪我で働くのが困難になると、所得を得られにくくなります。

そんな時に保障してくれる強い味方となるのが、障害年金です。

この障害年金が、未納にしてると1円も貰えない事態となる危険性があるから未納にしないようにしましょう!と言ってるわけです。

今のところ健康でバリバリ働けてる人も、いつ何時大けがや病気で長期療養になるかわからないからですね。

そんな時に所得保障してくれるのが年金なんです。

年金というとお年寄りが貰うものというイメージですが、若い人も年金を貰うという事は普通にあります。それが障害年金ですし、他に遺族年金があります(遺族年金は今回は割愛)。

この障害年金が過去の未納のせいで、全く貰えずに悔しい思いをする人が割と多いんです。

なぜ、悔しい思いをする人が多いのか。

print
いま読まれてます

  • 「学生だから」では済まされない。年金未納が及ぼす恐ろしい危険とは
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け