「ゾンビエアコン」って?タンザニアでダイキンが始めた取り組みが画期的!

2021.12.25
by tututu
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町中にあふれる朽ち果てた「ゾンビエアコン」

アフリカ東部に位置するタンザニア。北東部にアフリカ最高峰のキリマンジャロ(標高5,895メートル)を有するこの国は、最大の都市であるダルエスサラームをはじめ、沿岸部の気候は熱帯性で湿度が高く、気温が30度を越える日も多くあります。

1年を通して冷房が必要な暑さにも関わらず、エアコンの普及率は低く、わずかに設置されているものは環境性能の低いエアコンばかり。しかも売りっぱなしとなっているためメンテナンスもされておらず、壊れたらそのまま放置。町には打ち捨てられているエアコンがあふれていることから、いつしかそれらは「ゾンビエアコン」と呼ばれるようになってしまったのです。

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imagee by : shutterstock

ダイキンが始めた“エアコンのサブスク”という新しい発想

そこで、世界160か国以上で空調事業を展開している空調専業メーカーのダイキンが、東京大学発のスタートアップ企業と一緒に「Baridi Baridi」という会社を設立。タンザニアの生活環境・経済環境も考慮したうえで、“エアコンのサブスクリプション”という全く新しいサービスを始めたのです。

しかし、日本ではあまり馴染みのないエアコンのサブスクというビジネスモデルをなぜダイキンは採用したのでしょうか?

「地域経済の向上と環境保全」一石二鳥の取り組み

その背景にあるのは世界的なエアコン需要の伸び。国際エネルギー機関(IEA)によると、2020年からの30年間でエアコン需要は約3倍に増加すると言われており、地球環境に大きな負荷がかかることが予想されています。そのため、省エネ性能の高いエアコン(インバーターエアコン)の普及が必至の状態です。

しかし、通常のエアコンと比べてインバーターエアコンは高額となるため、開発途上国の人たちはなかなか購入することができません。

そこで、耐久性に優れ、高効率で環境負荷が低いエアコンと、モバイルマネーを経由した料金回収技術で、ユーザーが日・週・月ごとに使用料をスマートフォンで支払うことで、エアコンを使いたい時だけ使えるサブスクという仕組みを採用したのです。

加えて、サブスク展開することでサービス利用終了後には、Co2よりも地球温暖化への影響が大きい冷媒の回収も可能。環境負荷低減への貢献とその地域の経済と生活の向上にもつながる、まさに一石二鳥の取り組みといえるでしょう。

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image by : Baridi Baridi

世界に先駆けてリードするダイキンの挑戦

世界的空調メーカーだからこそ、グローバルな視点で今後の地球環境に対応する必要があるとダイキンは考えます。

利益だけを追求するのではなく、ビジネス性と社会課題、この両方に貢献できる仕組みを作ること。「空気で答えを出す会社」ダイキンのこうした取り組みは今後さらに世界中で広がるかもしれません。

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image by : Baridi Baridi

PR:ダイキン

image by : Photographer RM / shutterstock

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