21年交通事故死、最少2636人 神奈川、初の全国最多―警察庁

2022.01.04
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by 時事通信


【図解】交通事故死者数の推移

【図解】交通事故死者数の推移

  • 警察庁が入る中央合同庁舎第2号館=東京都千代田区

 2021年に全国で起きた交通事故の死者数が前年比203人減の2636人で、統計が残る1948年以降で最少となったことが4日、警察庁のまとめで分かった。最少を更新するのは5年連続。都道府県別では神奈川県(142人)が初めて最多となった。
 21年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が出されるなどした。同庁担当者は「宣言により移動が制限されるなど日常生活への影響はあったが、交通事故死者数との関連は分からず、今後分析する」と話している。
 都道府県別では16府県で増加。神奈川は前年より2人増えた。大阪も前年比16人増の140人で2番目に多く、前年最多の東京は同22人減の133人だった。最少は島根の10人。人口10万人当たりでは、32人の徳島が4.45人で最多となった。
 65歳以上の高齢者の死者数は前年比76人減の1520人(速報値)。ただ、死者全体に占める割合は57.7%で、過去最高となった。
 事故の発生件数は前年比3753件減の30万5425件(速報値)で、負傷者数は同7708人減の36万1768人(同)。
 交通事故死者数は70年に過去最悪の1万6765人を記録し、近年は減少傾向にある。政府は、25年までに年間死者数を2000人以下とする目標を掲げている。(2022/01/04-15:50)

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