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米雇用統計とジブリ放映が重なる今夜は稼ぎ時?ドル円は「押し目買い」に徹するが吉=ゆきママ

年明け早々ですが、今日は米雇用統計の発表日です。ちなみに、金曜ロードショーは「千と千尋の神隠し」で、雇用統計とジブリ作品が重なると円高・株安に振れやすいというアノマリー(法則)があります。

それだけ予想と乖離しやすく、荒れやすいのが雇用統計の傾向ということですが、果たして今回はどうなるか、為替の現状について解説しつつ、予想していきます。(ゆきママ)

【関連】2022年の為替相場「米ドル高・円安・ユーロ安」でどう稼ぐ?危険な通貨と有効なトレード戦略=ゆきママ

FRBがタカ派豹変でもドル円の上昇は限定的……鍵は円売り!

先日発表された12月14日・15日分のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨では、早くもQT(量的引き締め)政策、バランスシート縮小を議論するなど、かなりタカ派的で米長期金利(10年債利回り)が上昇しました。

しかしながら、ドルそのものは底堅く推移したものの、ある程度は織り込み済みだったのか、それ以上は買われず、むしろ株安によって円売りが一服し、その後は反動で円買いに傾き、ドル円は下落するという結果に終わりました。

この値動きから分かるように、年明けからのドル円上昇はドル高という要因よりも、やはり円安が強く作用しており、株価が伸びていくならともかくとして、株安だと伸びきれないでしょう。

そして、株式市場においては、早期利上げはもちろんのこと、早期の金融引き締め、バランスシート縮小を嫌気して下げています。

仮に本日発表の雇用統計が予想を上回るような強さを見せると、雇用の堅調さから早期引き締めが正当化されることになるため、強い数字からドルは強くなっても株価が下げて円高により、ドル円は伸びない展開も十分あり得ますので、まずはダウ平均株価、S&P500の値動きなどもしっかり見ておきましょう。

というわけで、今日の雇用統計のテーマは、労働市場の強さが確認できるか否か、FRB(米連邦準備制度理事会)の積極的な金融政策正常化判断を後押しするか否か、ということになります。

したがって、あまり強いと伸びきれないでしょうし、あまりに弱すぎてもオミクロンの影響といったノイズで片付けられそうですし、ドル円が伸びていくためには、ほどほどの数字で株価を揺らさない数字であることが一番良さそうです。

ちなみにドル高が進まない要因として、主要通貨であるユーロやポンドが既にかなり売られすぎの水準であり、ドル独歩高になりにくいという環境もあります。過去最低レベルまで売り込まれたユーロの下げももはや限界ですし、ポンドに至ってはコロナによる行動制限の緩和から買い戻されているのが現状ですので、やはりドル円の上昇には円売りが必須となっています。

Next: 先行指標をどう見るか?平均時給と米国株の数字に注意

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