レイプに火だるま…ウイグル強制収容所の悲惨すぎる日常を亡命者が暴露

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中国が『職業技能教育訓練センター』という名で呼んでいる新疆ウイグル自治区の収容所。そのような名前は建前であり、中では悲惨な光景が繰り広げられている──。それが事実に近いはずとメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中で語られています。今回はその強制収容所で中国語講師として働いていた女性がその内情を詳しく語った一冊を紹介しています。

【一日一冊】重要証人:ウイグルの強制収容所を逃れて

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重要証人:ウイグルの強制収容所を逃れて

サイラグル・サウトバイ アレクサンドラ・カヴェーリウス 著 秋山勝 訳/草思社

中国が「キツネ狩り」として、国外逃亡した約1万人を誘拐や脅迫によって強制帰国させているという記事を読んで、手にした一冊です。著者も亡命先のスウェーデンでマスコミの取材を受ける度に、電話で「黙らないか。子どものことを考えろ」と電話で脅迫されています。

著者は、新疆ウイグル自治区の強制収容所で中国語教師として働いていました。強制収容所を辞めた後、著者は仲間から次は自分が収容されると知らされ、カザフスタンに脱出したのです。

ところが、カザフスタンでは亡命が認められず中国に強制送還されそうになりますが、運良くスウェーデンに亡命することができ、この本を書くことができたのです。運が良かった、奇跡に近いことだと思います。

中国の新疆ウイグル自治区では100~300万人のウイグル人が強制収容所に収容されていると言われています。中国ではその収容所は職業技能教育訓練センターであるとしています。しかし、収容されるときは夜に警察から手錠をかけられ強制的に逮捕されるのです。

また、著者のいた収容所では16平方メートルに20人が収容されており、トイレは一監房に一個のバケツで、24時間に一回しか空にしてもらえず、監房は汚くて吐き気がしたという。

あの施設が学校なら、連れていくのになぜ警察が手錠をかけ、深夜に逮捕しなくてはならないのだろう(p165)

著者の証言の多くは、他の証言者と共通しており、ほぼ事実と考えられます。

例えば、2016年から強制収容所が建設され、100~300万人が逮捕収容されている。親が収容されると、子どもは別施設に入れられる。外国に亡命中のウイグル人に対しては、家族を人質にして脅し、帰国させる。収容所で、子どもが産めなくなる薬を投与している。

びっくりしたのは、2017年から「家族になろう」プログラムとして週末、ウイグル人は漢族の家で家事手伝い、性接待をしなくてはならないことです。著者は性接待を避けるために、ワイロを渡しており、多くのウイグル人がワイロを渡していたというのです。

私は週に一度、大きな錠剤を一錠飲まされるようになった…常に吐き気との闘いだった…その後、大半の女性収容者の生理がこなくなった(p243)

また、この本に書かれてあることで、あまりに非人間的、独善的で事実なのかどうか確認が必要と思われることは、次のとおりです。

公開レイプ:収容所内で同胞の前で少女をレイプし、抗議した人は処分(処刑?)される。

反政府デモで逮捕された人が、デモ弾圧での死者と一緒に生きたまま火葬場で焼かれていた。

中国共産党の三段階計画では、新疆を同化した後に最終的にはヨーロッパ占領を目指している。

「中国の三段階計画」
 第一段階(2014~2025):「新疆において同化…
 第二段階(2025~2035):…同化完了後、近隣諸国が併合…
 第三段階(2035~2055)「中国の夢の実現後はヨーロッパの占領」(p225)

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