列車内などで喫煙を注意した高校生に暴行をしたとして、飲食店従業員の宮本一馬容疑者(28)が傷害容疑で逮捕された事件。宮本容疑者は宇都宮市内にあるホストクラブの従業員であることがわかった。宮本容疑者を知る知人によると、屈強な体で自己中心的なタイプの人間だったといい、カッとなった末の犯行とみられている。
逆ギレ暴行男の正体は28歳の現役ホスト
事件は23日正午ごろ、JR湘南新宿ラインの雀宮―自治医大間を走行中の列車内や自治医大駅のホームで起きた。優先席で寝っ転がりながら、加熱式のたばこを吸っていた宮本容疑者に対し、男子高校生(17)が「お兄さん、たばこを吸っていますね。やめてもらえませんか」と注意した。
これに激昂した宮本容疑者は顔面や体を複数回殴打したり、足蹴りしたりするなどの暴行を加え、右頰骨付近を骨折させるなどのけがをさせたとしている。車両内には高校生の友人3人がいて暴行を止めようとしたが、他の乗客は止めなかったという。宮本容疑者は容疑を認めている。
テレビなどの報道では飲食店従業員という肩書になっている宮本容疑者だが、宇都宮市内にあるホストクラブの従業員であることを共同通信が報じた。
宮本容疑者の知人だという男性はツイッターで
自治医大駅で高校生に暴行した宮本一馬 。もう数年以上会ってもないしLINEもしてない(というか相手がLINE変えたので今は知らない)がだいぶ前に遊んだことあります。普段は優しいし友達とかに当たりは強くないです。
としたものの、
ただ、一緒に遊んだ時にヤンキーみたいなやつがいてその全然知らないヤンキーに『何見てんだよ』とでかい声で言ってた。喧嘩してるのは見たことないが体格はめちゃくちゃいいのでかなり強いと思います。自己中タイプでしたが暴力振るうような奴ではなかった。
とし、普段は暴力的な人物ではないものの、体は屈強で、自己中心的なタイプの人間だったという。
容疑者の素顔が徐々に明らかになる中、この知人男性のもとにはメディアからの取材依頼がきているようだが、男性は次のように語り依頼を断っているとした。
殺されるかも知れないので拒否します。
宮本容疑者に関しては、大坂・ミナミから新宿・歌舞伎町と店を転々とし、現在は栃木県にたどり着いたとの情報もある。
日本はいつからこんな国になってしまったのか
許しがたいこの事件を各メディアは大きく時間を割いて報じている。
『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では司会を務める羽鳥氏が「正義感から来る非常に勇気ある行動だとは思います」とした上で、「ただ、電車内でたばこを吸うような人間に注意するというのは危険。話が通じるような人間じゃないでしょうし、閉じこもって相手にしないというのが一番だと思います」と話した。
被害者である男子生徒の父親は「ほんとに悔しそうで悲しそうで。だいぶ体の傷よりも、どちらかというと心の傷がけっこう強く残っちゃったのかなと思って」とし、「(息子が)生きてくれているので、それが本当に唯一の救い」と語った。