北朝鮮、また弾道ミサイル発射 日本海に短距離2発

2022.01.27
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by 時事通信


【図解】北朝鮮、飛翔体2発を発射

【図解】北朝鮮、飛翔体2発を発射

  • 記者団の取材に応じる岸田文雄首相=27日午前、首相官邸
  • 北朝鮮の朝鮮労働党の金正恩総書記=19日、平壌(朝鮮通信・時事)

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は27日午前、東部の咸興付近から北東方向の日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体2発を発射した。飛行距離は約190キロで最高高度は約20キロ。岸信夫防衛相は「日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていない」と述べた。
 北朝鮮は今年に入り弾道ミサイルや巡航ミサイルの試射を相次いで実施しており、今回が6回目。19日に開かれた朝鮮労働党会議では、2018年4月に凍結を表明していた核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の再開を示唆しており、北朝鮮は軍事的威嚇をさらに強める構えを見せている。
 金正恩総書記の祖父、故金日成主席の生誕110周年(4月15日)や父、故金正日氏の生誕80周年(2月16日)に合わせ軍事パレードや中長距離ミサイル発射など「軍事的成果」を誇示する可能性もある。
 岸田文雄首相は首相官邸で記者団に対し、北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返していることについて「国連決議違反であり、大変遺憾だ」と批判。米国務省報道担当官も「周辺国と国際社会への脅威だ」と非難した。韓国大統領府は国家安全保障会議(NSC)常任委員会を緊急招集し、「遺憾」を表明した。(2022/01/27-16:05)

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