サラリーマンにも副業が必要な時代がやってくると言われても、実際に副業している人はごく少数でしょう。どうやったら副業を生業にできるか、わからない方が多いことが理由です。今回は副業を事業として始めるために必要な3つのポイントを解説します。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編)
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2022年1月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年に独立。フランチャイズ複数店舗のビジネスオーナーや投資家として活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが13万部を超えるベストセラーとなる。近著では『トップ1%の人だけが知っている』のシリーズが11万部に。著作累計は48万部。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を5年連続受賞。
副業を始める際に必要な「3つのポイント」
本日は「副業で必要な3つのポイント」特集をお送りします。
副業といえども、“業”と付くからには立派な事業であることは、これまでにも当メルマガで再三、お伝えしてきました。しかし、サラリーマンの方にとって「事業を興す」というのは、どうもイメージがしにくいようです。
本特集にも度々、ご登場いただいている金融の専門家・織田耕平さんも、「かつては普通のサラリーマンだった」と言います。
そこで今回は、織田さんの事例をもとに、事業を立ち上げる際に必要な「事業選択」「人脈構築」「顧客獲得」の3つについて考えてみたいと思います。
プロフィール:織田耕平(おりた こうへい)
国内の大手精密機械メーカー海外営業部に配属され、東南アジア・オセアニア地区のセールスマネジャーとして国際ビジネスの現場で経験を積んだ後、国内証券会社に転職。超富裕層を相手に、プライベートバンカーとして個人・法人の資産形成から事業承継に至るまでを一手に引き受ける。そこで航空機を用いた資産運用法と、それによる高い節税効果に気づき、航空機専門商社・リース会社に転職する。各業界を比較検討した結果、「これまでの経験すべてを活かせる場として、海外金融業界で生きていく」決意を胸に、2015年4月に起業。シンガポールにてJIFPA(S)PTE LTDを立ち上げる。現在は、JIFPASのCEOにて海外不動産コーディネーター、シンガポール富裕層へのコンサルティング、金融機関向けに金融商品の開発等を手がけている。
※本記事は、織田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。
ポイントその1:どんな事業で起業すればいいのか?
シンガポールで起業し、現在は多くの富裕層を顧客として抱える織田さん。しかし、大学を卒業して日系メーカーに就職した当時は、ごく普通のサラリーマンだったそうです。
留学経験のあった織田さんが配属されたのは、海外営業部。飛行機やヘリコプター、エンジン部品などを販売する仕事でした。
これらの商品は高額なため、通常は顧客との間にリース契約を結びます。「業務で実物アセットリースを手掛けたことが、金融業界への転身につながった」と織田さんは言います。
「私は学生時代、特に金融工学などを学んでいません。現場で、必要に迫られて身につけた口です。
新卒入社から3年後、アセットリースの経験が買われて国内証券会社に転職し、その後、航空機リースの会社に役員として迎えられました。
その頃には、個人的にコンサルティングの依頼も受けるようになっていました。これが、後の起業につながったわけです」(織田さん談)
副業に限らず、個人で事業を始める場合、大きく2つの方法があります。それが、
1. 自分の技術を売る
2. セールスを身につけ、他人の商品を売る
のいずれかです。
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