1本1000円の高級牛乳が大人気。客の満足度を上げている秘密とは

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繁盛するためにはお客様の満足度を上げる必要があります。そのためには安さや接客の質、良い設備などが必要なのかとも思えますが、実はそうではない例もあるようです。繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、お客さんの満足度をあげて繁盛している3つのマーケティング実例を紹介しています。

高級牛乳

1本720ml、1188円(税込み)の牛乳があります。驚きの価格ですが、美味しいと評判になっています。

自然の中で丁寧に育てられているとはいえ、なぜ、そこまで高いのでしょうか。

環境や飼料、育て方が違うのはもちろんですが、この牧場の“姿勢”が、高くても売れる牛乳を生み出しているのです。

牧場長曰く、「生き物である牛が作った乳が、ジュースと同じような価格で売られている方がおかしい」。

飲料市場への疑問や消費者への問題提起とも言えます。

この言葉には、説得力があります。

生き物からいただく有り難い飲み物だ、ということは心に響きます。

この“姿勢”が、牛乳づくりへのこだわりとなり、また消費者へのアピールとなっているのです。

モノづくりをする人間は、こうした“自信とこだわり”を持つべきです。

セルフスタイル

ある居酒屋さんでは、お客さまの前に七輪を置き、いろんな干物をその場で焼いて、食べさせてくれます。

と言っても、焼くのはお客さま。

興味を持った干物を選び、自分好みの焼き加減で食べることができます。

お店の人は、焼き方を教えるだけ。

このお店は、ほぼ干物だけを提供しているので、料理人が必要ありません。

料理をしなくても、お客さまは満足して帰っていくのです。

このように、調理をしない飲食店が有利であることは、業界では常識です。

焼き肉やしゃぶしゃぶもそうです。

お客さまに料理をしてもらう方法を考えれば、料理人がいらないので、人件費を安くすることができます。

わんこスタイル

仙台市にあるハマグリ料理のお店には、「わんこハマグリ」というメニューがあります。

焼きハマグリを昆布と鰹の出汁で食べるというものです。

わんこそばと同じく、「ストップ」と言わない限り、ずっとハマグリが出てきます。

定額の食べ放題ではなく、1皿3個ずつの料金ですが人気となっています。

わんこそばもそうですが、こうした方法で提供されると、お客さまは調子に乗ってというのか、意地になって、食べ続けてしまいます。

つまり、客単価が上がっていくということです。

少量の料理を“わんこ”スタイルで提供すれば、お客さまも楽しいし、お店も儲かりますね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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