新公文書館建設地に土壌汚染 28年度開館ずれ込みも

2022.03.22
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by 時事通信

 政府が国会近くに新設する国立公文書館の建設予定地から、鉛と水銀による土壌汚染が見つかったことが分かった。内閣府が22日の公文書館新設に関する議員連盟の会合で報告した。汚染状況次第で、2028年度末に予定する開館時期に影響が出そうだ。
 内閣府によると、汚染が見つかったのは建設予定地である東京・永田町の憲政記念館(休館中)の敷地内。昨秋実施した調査で、基準値の最大5.3倍の鉛、3.6倍の水銀が検出された。同所には戦前、陸軍参謀本部が置かれていた歴史があり、同本部で印刷や写真現像に使われた鉛と水銀が残存していたとみられる。
 汚染が現在確認されているのは憲政記念館の建物周辺だが、今後、建物直下でも汚染が確認されれば、汚染物質の拡散防止措置を取らねばならず、開館時期がずれ込む可能性がある。
 議連会長の前法相は会合で「子どもたちの学びの場となる施設。徹底して調査しなければいけない」と語った。(2022/03/22-16:28)

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