BTSのジン、12月の入隊確定か。不自然な新アルバム発売で広がる憶測、不用意発言で韓国国民が猛反発&兵役免除は幻に

2022.05.06
by たいらひとし
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BTSのジンがいよいよ12月に軍隊に入隊するという話が韓国で出回っているという。6月10日にニューアルバム『Proof』をリリースすることが発表されたばかりのBTSだが、これはデビュー9周年を記念したアンソロジーアルバム。しかし、10周年という節目ではない中途半端な時期の“ベストアルバム”となるだけに、「ジンの入隊が決定的」との憶測が広がっているようだ。

所属事務所CCOの不用意発言で世論を敵に?

BTSの所属事務所HYBE(ハイブ)のCCOイ・ジンヒョン氏は4月にBTSのラスベガス公演の記者会見で、「兵役問題の見通しが立たず、活動計画を決めにくい部分があり、アーティストが苦しんでおり、今国会での議論がまとまるように」と語った。

この発言が韓国国民から猛反発をくらった。

兵役問題で苦しんでいるのはアーティストだけではなく、多くの兵役義務のある若い男性やその家族も同じだ。人気アーティストであるというだけで、兵役を免れるのはあまりにも不平等~というわけだ。

さらにかつて「兵役は当然の義務」と発言していた当事者のジンが「事務所の見解がメンバーの見解だと思ってもらっていいい」と前言を翻して、兵役免除を擁護するような発言をしたことで、今までBTSを支持した大衆が一気に不支持に回り、法律の改正が決まる以前に、批判を受けないためにも入隊をせざるをえない状況になっているという。

世界的大スターとなって韓国に莫大な国益をもたらすBTSのために、兵役免除できる法律の改正は目前だったが、所属事務所のCCOやジンの発言が韓国国民の感情を逆なでし、一転して炎上してしまったようだ。

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徴兵問題は韓国永遠の課題

韓国男性芸能人が活動をするのに、必ず問題になるのが韓国特有の徴兵制度だ。

19歳の年に兵役判定を行い、免除対象になった者以外は約2年間の兵役が課せられて、20歳から28歳の誕生日までに入隊しなければならない。

しかし、2020年10月兵役法が改正されて、大衆芸術の優秀者に限り、兵役期限を30歳になる年末まで延長できるようになった。これがいわゆる「BTS法」で、一部ではBTSの活動のために法律を変えたと揶揄されている。

最年長ジンの30歳までの可決が急がれていたのが、「BTS兵役特例法」だった。

徴兵制度にも特例があり、特例対象者は自分が取り組む芸術・スポーツが軍務とみなされて、あとは一定期間、国に対するボランティア活動をすることで兵役が免除される。

ただし、今まではオリンピックのメダリストやピアノやヴァイオリンの世界的コンテストの優勝者、及び韓国伝統芸能の従事者のみとされていた。

今回の改正では、多くの功績を残した大衆文化芸術人、つまりBTSのようなエンターテイナーにも対象を広げるものだった。

結局、兵役特例法の改正は文在寅(ムン・ジェイン)政権下では実現せず、新大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に引き継がれた。

5月4日文政権下の黄熙(ファン・ヒ)文化体育観光部長官は、退任前にBTSの芸能活動を妨げないためにも兵役法改正法を訴えた。

4月の話し合いでは黄長官は兵役によりBTSの活動中止が国家的な損失になると訴えたが、国防部と兵務庁に反対された。韓国メディアが行った調査でも、賛成が59%、反対が33%と反対側も根強く残っている。

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法律改正を実現するためにはBTSと事務所が、国民を納得できる社会的寄与が行えるかにかかっている。韓国内の空気には関係なくジン入隊の噂は、日本国内のARMYたちにはショックだったようだ。

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