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吉野家、客への恫喝・女性蔑視に続き採用時の「外国人差別」まで発覚。名前にカタカナがあるだけで外国人扱いに「藤田ニコルはどうなんだ」との声も

牛丼チェーン大手の「吉野家」が採用説明会において、とある就活生を外国籍だと勝手に判断し、説明会への参加を拒否していたことが判明し、大きな騒ぎとなっている。

実際に参加を断られた大学生によるツイートによって判明したという、今回の不祥事。報道によると、会社側はメールで「就労ビザの取得が大変難しく、内定となった場合も入社できない可能性がある」などと記すとともに、説明会への予約を一方的に取り消して来たという。

さらに同社では、外国籍とみられる学生に対しては2021年の1月ごろから同様の対応を取っていたとのこと。問題の発覚を受けて、吉野家ホールディングスは9日までにキャンセルした全員にメールや電話などで連絡し、謝罪をしたという。

株主優待の“改悪”も話題となる展開に

あからさまな“外国人差別”だという批判が殺到している今回の件。ただ、説明会参加を断られたという就活生は、実際ハーフではあるものの日本生まれの日本育ちで国籍も日本だったようで、どうやら名前にカタカナが含まれているというだけで、外国籍と判断されて門前払いとなっていた模様。

そんな吉野家の差別的かつ杜撰すぎる対応に、SNS上からは同社のCMキャラを務める藤田ニコルさんはどうなんだといった声もあがるなど、批判の声は鳴りやまぬ状況だ。

古くは2003年の狂牛病問題の最中にあった幹部社員による「どうしても心配で食べたくないという人は、食べなければいいのではないか」発言をはじめ、ことあるごとに炎上が発生している感もある吉野家だが、今年に入りその“炎上頻度”が急に高くなっている。

【関連】吉野家、男塾コラボ騒動で謝罪も客離れ加速か。問い合わせへの“ケンカ腰対応”発覚で「お客様恫喝室」「“嫌なら食べるな”から変わってない」との声

今年3月に話題となったのは、『魁!!男塾』とのコラボキャンペーンを巡る、予告なしでの仕様改悪。さらに、その件で抗議を行った利用者に対して、“差別行為”“人権差別”などという不穏当なワードを散りばめた威圧的な内容なメールを送り付けるという、同社お客様相談室の“ケンカ腰”な対応も明らかになり、さらなる怒りを買う結果に。

いっぽう、翌4月には同社の常務取締役が早稲田大学での社会人講座において、自社の戦略に関して「生娘をシャブ漬け」と表現するという、とんでもない失言があったことが発覚。各所から猛批判を浴びた吉野家は、この常務を解任するなど謝罪に追われる事態となった。

今回の“外国籍お断り”はそれに続く不祥事で、まさに月イチというハイペースでのお騒がせということで“不祥事の数え役満”との声もあがるほど。だが、さらにこのタイミングで“裏ドラ”とばかりに浮上しているのが、吉野家ホールディングスの株主優待が“改悪”されたという声だ。

具体的には、同社各チェーン店で使えるサービス券の総額が、100株所有の場合だと年6,000円から年4,000円に減額されたとのことで、これに関しては昨年10月の段階ですでに発表されていた模様。ただ、そのサービス券の発送時期が、今年3度目の不祥事が表面化した今の時期と重なってしまったことで、大いに取沙汰されることになっているようだ。

好評の親子丼には“ステマ疑惑”まで浮上

このようにすべては自業自得とはいえ、イメージダウン続きとなっている最近の吉野家。今後の客足や経営などへの影響も心配されるところだが、すでに不祥事続きの影響は一部で現れているとの見方も。というのも、新商品「親子丼」を巡って「ステマをしてるのではないか」というが一部からあがっているというのだ。

先述した「生娘をシャブ漬け」舌禍事件の影響で、CM発表会が中止となる憂き目にあっていた親子丼。ところが、ひっそりと発売を開始したところ、なかなかの美味だということで、SNS上で絶賛するレビューが相次ぎ、さらに一部のニュースサイトでも紹介記事が相次いで掲載される展開に。その唐突すぎる盛り上がりに対し、なんとなく不自然さを感じる向きが少なくなかったようなのだ。

実際にステマが行われたかどうかの真相は不明で、さらに味の好みは人それぞれ。ただ、吉野家に対し「ステマもやりかねない」といったイメージを持つ利用者が、ここに来て増えているのは間違いないようで、それはひとえに、企業としての姿勢が疑われるような不祥事を相次いで起こしている吉野家自身に原因があると言えそうである。

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