盛り土対策強化へ改正法成立 知事許可制、厳罰化
静岡県熱海市で昨年発生した土石流災害を踏まえ、盛り土の安全対策を盛り込んだ改正宅地造成等規制法が20日の参院本会議で可決、成立した。災害リスクがある「規制区域」で行う盛り土について、都道府県知事や政令市長らの許可を必要とする仕組みにして、安全の確保を目指す。また、無許可で造成した法人に最高3億円の罰金を科すなど罰則を強化し、違反行為の抑止を狙う。公布後1年以内に施行する。
今回の改正を通じ、宅地や森林、農地といった土地の用途にかかわらず、危険な盛り土を全国一律の基準で規制。現行法を全面的に見直し、名称も「宅地造成及び特定盛土等規制法」(通称・盛土規制法)に改める。(2022/05/20-14:13)