沈没観光船、つり上げ完了 ２４日にも海上に―知床事故、発生１カ月
観光船「ＫＡＺＵ Ｉ（カズワン）」が沈没した事故の発生から１カ月、ウトロ港に停泊する漁船と観光船＝２３日午前、北海道斜里町
北海道・知床半島沖で２６人が乗った観光船「ＫＡＺＵ I（カズワン）」が沈没した事故で、海上保安庁と契約した専門業者は２３日、海底にあった船体を海面近くまでつり上げ、作業台船に固定させた。斜里町沖までえい航し、早ければ２４日にも海面上に引き揚げる見通し。
事故は２３日、発生から１カ月を迎えた。これまでに１４人の死亡が確認され、依然１２人が行方不明。海保などは北方領土の国後島周辺海域でも手掛かりを捜すが、捜索は難航している。
第１管区海上保安本部（小樽市）は同日、国後島沿岸で発見され、１９日にロシア側から連絡があった遺体が男性だったことを明らかにした。（2022/05/23-17:13）
