習近平、沈黙の怒りで待ち受ける報復。日米重視で中国から睨まれる韓国

2022.05.27
chinakorea
 

選挙戦から『文在寅政府の政策を見直す』と言い切っていた韓国の尹大統領。就任早々、アメリカのバイデン大統領と会談するなど、方針転換を内外にアピールしています。しかし、それを快く思っていない国があることは明白です。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、尹政権の外交及び北朝鮮政策について詳しく解説します。

尹、文と正反対の道を歩む

第20代大統領選挙初のテレビ討論(今年2月3日)で、司会者が共通質問として「就任後各国首脳会談の順序」を尋ねると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)候補は「私はジョー・バイデン米大統領にまず会い、岸田文夫日本首相、習近平中国国家主席、金正恩北朝鮮国務委員長の順でお会いします」と答えた。

そのように順番を決めた理由について当時尹候補は「なぜなら民主党政権5年間にあまりにも親中・親北に偏って屈従外交をする中で、韓米・韓日関係がボロボロになった」とし、「これを正常に回復することが先決問題だ」と述べた。

以後、ユン候補は大統領選挙に勝利し、この発言は現在新政府外交・安保政策の基調のように受け入れられている。

尹大統領は、候補時代から文在寅政府の政策を見直すと公言していた。特に大統領就任後「反文在寅」性向が最も目立つ分野が外交・安保だ。

大統領室の高官は24日、中央日報の電話取材に対し、「文在寅政府が掲げた『韓半島平和プロセス』と『3不政策』は、文在寅政府が終わった瞬間消滅した」とし、「協定や協約ではないため、尹錫悦政府がこれを遵守しなければならない義務もない。すでに廃棄した」と述べた。

文在寅政府の外交・安保路線だった「韓半島平和プロセス」と「3不政策(サード追加配置をしない、米国ミサイル防衛システム参加はしない、韓米日軍事同盟はしない)は、新政府が継承しないという意思を明確にしたわけだ。

北朝鮮政策だけを見ても、以前とは違って強硬基調が明確だ。尹大統領が23日、CNNとのインタビューで、北朝鮮の核実験の可能性について「強力に対処し、北朝鮮の挑発を阻止する」と警告したのが代表的だ。

それと共に文在寅政府については「北朝鮮の顔色をうかがう屈従外交は失敗したということがこの5年間で証明された」と指摘した。

大統領室関係者は「前政権のように北朝鮮の顔色を伺いながらこれ見よがしにショーを演じるような態度で南北首脳会談はしないというのが尹大統領の確固たる考え」と伝えた。

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