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参院選後の日銀黒田総裁「辞任」は本当かデマか?海外勢が噂する「円安対策」としての退陣劇=今市太郎

海外勢の間では、日銀・黒田総裁が参院選後に解任なのか辞任なのか知りませんが、辞めるのではないか?という観測のノイズレベルが相当に高まりを見せています。夏の「円高」到来がもしかすると意外に早いタイミングで起きる可能性があります。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2022年6月29日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。

海外勢の間で飛び交う「黒田、総裁やめるってよ」

参議院選挙が終了するまで日銀が政策を変更して、イールドカーブコントロール(YCC)の上限を弄る…などということは絶対に考えられないことです。

とはいえ、海外勢の間では、日銀・黒田総裁が参院選後に解任なのか辞任なのか知りませんが、辞めるのではないか?という観測のノイズレベルが相当に高まりを見せています。

スイス中銀がいきなり50ベーシスポイント利上げしたあとにも、日銀が利上げするのでは?などという浅はかな観測が高まりましたから、日本のことがよくわかっていない海外勢が高める憶測などほとんど意味がないとも言えます。

しかしながら、「火のないところに煙はたたぬ」という諺も考えたいところ。

そういう動きが具体的にあって、その情報が洩れている可能性もありそうで、完全に無視することはできない状況になりつつあります。

日銀が市場に負かされたと宣言するよりは「人事変更」のほうが得策という見方

足もとの黒田総裁は「物価上昇を国民が容認」などという余分な発言を切り取られて報道されたことから、金融政策にまったく興味のない国民にまで批判されてしまうという、かなり残念な状況に追い込まれています。

それよりもイールドカーブコントロールの死守にこだわり過ぎて国債の大量買い付けがもはやサスティナブルな政策でないことが露見しはじめている中で、ヘッジファンド勢に強く日本国債(JGB)の売り攻めで如何ともしがたい状況に追い込まれています。

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そんな状況下では、政策変更という生々しい宣言よりも、とりあえず人事変更を先に打ち出すことのほうがマイルドで得策になる可能性は高まります。

Next: 「当のご本人も出口なき戦略で早めに脱出したいのでは?」

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