犬と走るオバマ元大統領。偉人に愛された「ファーストドッグ」大集合!

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2022/11/02

家族の一員として、私たちの生活を豊かにしてくれるペットたち。なかでも「イヌ(犬)」は、街中でお散歩している姿を見るだけで癒されますよね。

愛嬌あるワンちゃんたちに癒されるのは、一般家庭だけでなく、皇室や王室、国家元首などももちろん一緒。最近では2022年9月に国葬が行われた、イギリス女王のエリザベス2世もコーギーの大ファンでした。

そこで今回は、世界のファーストレディならぬ「ファーストドッグ」たちをご紹介します。

日本では一般的ではない犬種も少なくないため、国内外のイヌに詳しい専門家であり、富山県富山市でトリミングサロン「brico」を営むオーナーの次社崇行(じしゃ・たかゆき)さんに、それぞれの犬種の特徴も教えてもらいました。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ/オバマ元大統領

オバマ元大統領の愛犬である「Bo(ボー)」さん。image by:Chuck Kennedy, Public domain, via Wikimedia Commons

最初は、バラク・オバマ第44代アメリカ大統領のペットから。ドナルド・トランプ前大統領は珍しくホワイトハウスにペットを持ち込まなかったようですが、歴代の米大統領は多種多様なイヌをホワイトハウスで飼っています。

現在のジョー・バイデン大統領もイヌとネコを飼っていますし、オバマ元大統領の前に職を務めた、ジョージ・W・ブッシュ第43代アメリカ大統領もイヌとネコを飼っていました。

では、オバマ元大統領がどのようなイヌを飼っていたかといえば、2頭の「ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ」です。「Bo(ボー)」と「Sunny(サニー)」がその名前。

ただ、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグとは、ちょっと聞きなれない犬種ではないでしょうか。

Boさんとオバマ元大統領。image by:Pete Souza, Public domain, via Wikimedia Commons

次社さんによると、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグはポルトガル原産の大型犬で、海岸で漁師の仕事を手伝うイヌとして働いていました。一般的に性格が穏やかで、飼い主にとても忠実なのだとか。


しかし、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを飼うオバマ元大統領の姿を見て、アメリカの有名なドッグトレーナーのシーザー・ミラン氏が「リーダーシップが足りない」と本人をしかったとのエピソードもあると、次社さんは教えてくれます。

世界トップのリーダーとなると、イヌの飼い方にもリーダーシップの有無を見られてしまうのですね。

コーギー/エリザベス2世

「コーギー」image by:Shutterstock.com

先日、亡くなったイギリス女王のエリザベス2世も大のイヌ好きとして知られていました。イヌ好きというよりもとにかく「コーギー」好きで、父親のジョージ6世国王から7歳のころに贈られた2頭のイヌも、コーギーだったみたいです。

それら2頭のイヌが子どもを産み、エリザベス2世が18歳のときには「Susan(スーザン)」と名付けられた子犬が産まれます。そこから彼女の繁殖活動が始まり、30頭以上のコーギーを飼育する人生を歩みました。

しかし、エリザベス女王の晩年は、自分の死後に若いイヌを残しておきたくないと、繁殖プログラムもストップしていたようです。

実は、日本で「コーギー」というと「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2犬種をまとめて呼ぶことが多いのです。

しかし次社さんによると「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」は別の種類で、エリザベス2世が飼っていたコーギーは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」。

アメリカやオーストラリアでは差異がほとんどないものの、イギリスにおいて、ペンブロークの方が胴が長め・耳のつき方がやや下といった特徴があるのだそう。

どちらもイギリスが原産の牧羊犬で、とにかく明るく社交的。とくに「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」はエリザベス女王のみならず、イギリス王室で長らく愛されてきた、イギリスを象徴するようなイヌのようですね。

日本でいえば柴犬や秋田犬みたいな立ち位置でしょうか。イギリス王室で飼われる理由も納得ですね。

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