2024年から始まる「新NISA」では投資枠や期間が拡充し、大いに盛り上がりを見せています。上手に活用ができれば、非課税の優遇を受けることができます。ただ、新NISAでは取引できない投資対象もあり、富裕層だけが知っている有利な金融商品も存在します。(『 花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編 花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編 』)
※有料メルマガ『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』2023年1月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。
期待の「新NISA」にも弱点がある
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。2024年から始まる「新NISA」では投資枠や期間が拡充し、大いに盛り上がりを見せています。
NISAやiDeCoは上手に活用ができれば、非課税の優遇を受けることができます。
しかし、NISAの成長投資枠では、以下などの制限が加わるという注意点があります。
1. 信託期間20年以上
2. 毎月分配型ではない
3. デリバティブ(金融派生商品)を使っていない
この規制によって、選べる投資信託が制限されます。
また、社債はNISAの枠に入れることはできません。そのためにバランス型の投資信託を選ぶ工夫が必要になります。
バランス型の投資信託の場合、元本の変動にさらされます。社債のような安定したインカム収入の投資対象も加わってもよいのにと感じるものです。
シンガポールの富裕層の9割は「外債」を買っている
実はシンガポールの富裕層の9割が外債で資産運用をしています。
現在のような金利上昇時に高い利回りの社債を購入すれば、満期まで高い利息で固めることができます。社債はアップサイドを狙うことができません。しかし、その反面で発行体が倒産しなければ、償還時には100で元本が返済されます。また、保有期間中は固定金利で利息がもらえます。
昔株式のデイトレーダーをやっていた人でも、資産を築いた後は、社債の運用に切り替えている人は多いのです。なぜなら、株式で利益を得続けることは至難の業だからです。
賢い投資家は昨年のような大幅に金利が上昇する局面では投資はお休みをしていたり、少なくとも株式投資はお休みをしていたりする人が多かったです。
そして、社債での投資を増やしていくのです。
2023年のどこかで米国の景気の腰が折れれば、FRBは利下げに転じる可能性もあります。利下げに転じると市場の債券の利回りも下がっていきます。そのために利上げのピークの時に社債を買ってしまったほうがよいのです。
債券は銘柄によって利払い月が異なるために、自分の資金ニーズのスケジュールに合わせて銘柄を組むこともできます。公的年金は原則、偶数月の15日に前月および前々月の年金が振り込まれます。例えば、年金がもらえない奇数月に債券の利払いを得たいなどのニーズもあります。
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