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27日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、ハイテクが下支え

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■NY株式:米国株式市場は反発、ハイテクが下支え

ダウ平均は72.17ドル高の32,889.09ドル、ナスダックは72.04ポイント高の11,466.98で取引を終了した。

製造業関連の指標が冴えず、金利が低下したことで買いが先行。その後、株価の割高感が意識されるなか戻り待ちの売りに押され、ダウ平均は一時下落に転じる場面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が支え、主要株価指数はプラス圏で終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、公益事業が下落した。

電気自動車メーカーのフィスカー(FSR)は23年度の生産目標維持で安心感が広がり上昇。同業のテスラ(TSLA)は同社ドイツ工場での生産量が週4000台ペースと計画を上回るペースとなったことが明らかになり、収益増加への期待から買われた。鉄道会社のユニオン・パシフィック(UNP)はCEO交代が好感されて上昇。

一方、製薬会社のファイザー(PFE)はバイオのシージェン(SGEN)買収に向け交渉を進めていると報じられたが、買収プレミアムの支払いなどが懸念されて下落。シージェン(SGEN)は買われた。家電量販チェーンのベスト・バイ(BBY)はアナリストの投資判断引き下げで売られた。

ビデオ会議を提供するズーム(ZM)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米製造業関連指標を受けてドル弱含み

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円36銭から135円92銭まで下落し、136円24銭で引けた。予想を下回った米1月耐久財受注速報値を受け米金利低下に伴うドル売りが優勢となった。対欧州通貨のドル売りも目立った。その後、米1月中古住宅販売成約指数が予想外の伸び拡大でドル売りが後退。

ユーロ・ドルは、1.0550ドルから1.0620ドルまで上昇して1.0608ドルで引けた。ユーロ・円は143円77銭から144円55銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.1974ドルから1.2066ドルまで上昇した。英国と欧州連合(EU)が英離脱協定の中での北アイルランドを巡る物流の取り組み見直しで合意したとの報道を好感しポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、0.9411フランから0.9344フランまで下落した。

■NY原油:反落で75.68ドル、利食い売りが増える

NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:75.68 ↓0.64)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.64ドルの75.68ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.99ドル-76.82ドル。ロンドン市場で76.82ドルまで買われたが、米国市場の後半にかけて74.99ドルまで下げた。短期筋などの利食い売りが増えたことが要因。ただ、押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引では75ドル台で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  34.21ドル   0.00ドル(0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.70ドル   -1.00ドル(-1.02%)
ゴールドマン・サックス(GS)365.53ドル  +1.68ドル(+0.46%)
インテル(INTC)        24.90ドル   -0.24ドル(-0.95%)
アップル(AAPL)        147.92ドル  +1.21ドル(+0.82%)
アルファベット(GOOG)    90.10ドル   +0.75ドル(+0.84%)
メタ(META)           169.54ドル  -0.85ドル(-0.50%)
キャタピラー(CAT)      239.98ドル  +3.81ドル(+1.61%)
アルコア(AA)         48.04ドル   +1.59ドル(+3.42%)
ウォルマート(WMT)      141.44ドル  -1.03ドル(-0.72%)
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