韓国で使われている「用日」という言葉をご存知でしょうか。言葉の意味は、日本人が知れば怒りの感情が生まれそうなもの…。作家でユーチューバーの顔も持つ、ねずさんこと小名木善行さんは自身のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の中でそんな言葉が作られた理由と、これからの日本が「用日」されないようにするための心構えを説いています。
築く文化、奪う文化
「用日(ようにち)」という言葉があります。お隣の国の造語で、日本は脅したりすかしたりすることで、日本の持っている技術や市場や富を奪う。そして自国の一部の人たちが巨万の富を得る。そのために「日本を用いる」という意味の言葉です。
そして「用日」のためであれば(つまり自分たちの利益のためであるならば)、どんなに日本を貶めても、あるいはどんな非合法な手段を用いても、あるいは国際条約を捻じ曲げても、一向に意に介さない。そこにあるのは「いまだけ、カネだけ、自分だけ」という姿勢です。
そして彼らがなぜそのような用語まで用いているのかといえば、戦後の米国がそうであるし、中共がそうであるし、それによって猛烈な富を日本から奪うことに成功しているからです。
国の経済は、家計経済と同じです。外で稼いできて、国内で循環させることにより、国全体の富が大きくなります。これが経済成長です。
一方、外でいくら稼いできても、得た富を外に垂れ流せば、あたりまえのことですが、富は流出し、家計は苦しくなるし、国もまた貧しくなります。日本がこの30年間、まったく経済が成長しなかった理由がここにあります。
高度成長経済の頃の日本人がよく働き、現代の日本人が働かなくなったわけではありません。昔も今も、日本人は勤勉でよく働くのです。そして日本には、「お客様によろこんで頂くのが商売」という伝統的価値観があります。ですからそのためにひたすら努力を重ねます。すると、多くの人々に役立つ、まったく新しい製品が誕生します。
産業分野でもしかり、医療分野や、なんと食料分野でも同じです。いまコンピューターは生活に欠かせないものとなりましたが、マイクロプロセッサの開発は日本人の嶋正利先生です。スマホといえば、Appleが開発したものと思い込んでいる方が多いですが、実はそのアイデアは『週刊アスキー』副編集長の矢崎飛鳥さんです。
世界で栽培されるイチゴなどの美味しい果物の新種、稲の品種、小麦の品種等も、家畜の新品種なども、実はそのほとんどが、元の元をたどれば、より良いもの、より多くの消費者に喜ばれているものは、そのほとんどすべてが日本生まれです。
このように書くと、あまりに日本びいきが過ぎるのではないかと思う方がおいでかもしれませんが、そういうことを申し上げたいのではありません。たとえ外国生まれのものであっても、より良いものにしていくのは日本文化です。早い話、カレーも、ラーメンも、日本でとても美味しいものへと変化しました。
申し上げたいことは、より多くの人々に喜んでもらいたい、もっと良いものにしたいといったことが動機となるのは、それがもともとの日本の文化がそうなっているからだ、ということを申し上げたいのです。
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