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NYの視点:ドイツ経済の回復冴えず、中国経済低迷が影響、ECBは追加利上げ継続へ

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独6月IFO企業景況感指数は88.5と5月の91.5から予想以上に低下し、昨年11月来で最低となった。現況は93.7と、5月94.8から低下も予想を上回った。一方で、IFO期待指数は83.6と、前月から大幅低下。5月分も速報の88.6から88.3へ下方修正され全体指数を押し下げた。特に製造業セクターの弱さが目立つと、Ifoのフュースト所長が指摘。中国の需要低迷が響いた。景気後退入り懸念も再燃。

ただ、ドイツ連銀のナーゲル総裁はインフレがくすぶり7月に続き9月の利上げを支持する考えを示している。

ラガルド総裁も前回の理事会で述べたように7月理事会での追加利上げの可能性が強い。シムカス・リトアニア中銀総裁も「少なくともあと1回の利上げが必要であることは極めて明らか」としている。

各国中銀は景気よりもインフレ安定を最優先課題と考えている。NY連銀のウィリアムズ総裁は国際決済銀行(BIS)のイベントでの講演で物価安定回復が持続的な経済や金融安定の基盤となるとし、最重要だと主張した。このため、世界的な高インフレの状況下、世界の中銀は物価安定を回復させるために強く、断固とした行動をとってきたと言及。

今週発表されるユーロ圏や欧州最大の経済を持つ独、フランスの6月CPIの結果次第で7月や9月のECBの追加利上げの可能性を探っていく。

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