韓国人は仕方なく日本へ行く?出国ラッシュの本音と日本人旅行者との違い

新型コロナ禍を経て、海外旅行が本格再開しています。日本では、円安、燃油高、航空券高騰、ウクライナ情勢、さらにコロナ感染への不安などから、出国者数はコロナ前よりまだ少なめ。

一方、お隣の国「韓国」では、海外旅行が解禁された途端、老若男女問わず続々と出国。世界中の多くの国・地域で、すでに韓国人旅行者が訪れ、とてもにぎわっています。

実際に日本政府観光局(JNTO)が2023年5月に発表した「訪日外客数(推計値)」のなかで、韓国からの観光客が最も多く、前年同月比60.6倍の46万7,000人という多さに。

海外旅行をしない日本人海外旅行をする韓国人、単なる国民性の差なのでしょうか。しかし実はそれ以上に「違い」がいろいろ存在するのです。

世間の目で「仕方なく」海外へ行く?行き先は日本が人気

韓国人の旅行先で人気が高い大阪「道頓堀」image by:Avigator Fortuner/Shutterstock.com

「韓国人、海外旅行へ行かないと、『まだ行ってないの?』と、まわりから後ろ指を指される」

韓国の首都ソウルで、2023年4月、現地在住者から聞いた言葉です。

ちょうど1年前、韓国人の海外旅行が事実上「解禁」されました。まだ1年、いや、韓国人にとってはもう1年なのかもしれません。

そして、「世間の目が気になるし、とりあえず海外へ行っておく」とのことで、韓国から最も近くて安い日本へ旅行をするのだそう。

いまの日本は、ご存じの通り、訪日外国人ラッシュ。そのなかで、韓国人旅行客も多く見かけます。2022年10月11日から、外国人の観光目的での日本入国が認められました。


その当初は、韓国でも「コロナ禍に日本へ行きたくて行きたくて仕方なかった」という声が多く聞かれました。

これがひと段落すると「とりあえず海外」という目的で、フラっと日本へ来る韓国人旅行客も混じっている、と合点した次第です。

韓国の国内旅はイマイチ…旅行欲が爆発

韓国・釜山の「南浦洞」は閑散としていた(2022年10月)image by:編集部

韓国人がどうしてそんなに海外旅行へ行きたかったのか。その理由のひとつに「国土の大きさ」があります。

まず、韓国の面積は約10万平方メートルで、日本の約4分の1。もともと北朝鮮とひとつの国だったことを考えると、その小ささが分かるでしょう。

国が小さいと、国内旅行で「食」や「文化」などがあまり変わらないという点も。

日本のように縦に長いわけでなく、各地に温泉があったり、食文化が違ったりということもありません。細かい差はあれど、どこでも「キムチ」「サムギョプサル」「ビビンバ」といった感じです。

韓国の済州島「ドル・ハルビン像」image by:Shutterstock.com

さらに、韓国で本格リゾートといえば「済州島」のみ。このため、コロナ禍では済州島に韓国人の国内旅行が集中し、大にぎわいとなりました。

加えて、「英語教育が盛ん」であることも。英語が堪能な韓国人が多く、同時に海外志向が強く、国土の狭さで国内では雇用が限られることなども、少なからず影響しているといえるでしょう。

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