SEKAI NO OWARI「銀河街の悪夢」から精神疾患に悩む人たちの“孤独”を考える

A high school girl who is depressed while looking at her phoneA high school girl who is depressed while looking at her phone
 

人気バンド・SEKAI NO OWARIの「銀河街の悪夢」の動画を観て勇気を貰っていると話すのは、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』の著者で要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」学長の引地達也さん。同時に、「銀河街の悪夢」から精神疾患に悩む人たちに思いを巡らせるともいいます。

SEKAI NO OWARI「銀河街の悪夢」から考えること

障がい者への就労支援をする支援員を育成するためのプログラムを作成する中で、ふと迷いが生じてしまい、自分を勇気づけてきた動画を久しぶりに開いてみた。

それはSEKAI NO OWARIの「銀河街の悪夢」である。

ユーチューブ動画では、2014年5月24日、旧国立競技場の最後の音楽イベントとして行われた「SAYONARA国立競技場 FINAL WEEK JAPAN NIGHT」でのライブパフォーマンスが有名かもしれい。

精神疾患に悩む若者がふとんから出られず、やりたくてもやれもどかしさ、が展開するアニメーションを背景にした演奏だ。

ボーカルのFUKASEが注意欠如・多動症(ADHD)、パニック障害で悩まされ、隔離病棟での入院経験もあるその彼が作った歌は当事者の心境を表現したものとして、いつも心に突き刺さる。

今回もまた、支援者を作る以前に自分の支援を見つめ直すことにった。

この動画を見た直後、私のラインにいくつかのメッセージと画像が飛び込んできた。

精神疾患の病状が悪く辛い状況にある人からの、今起こっているトラブルに関する情報だ。

即座に電話するが、今の段階で何か自分に具体的に出来ることはく、今の気持ちを聞く、自分の今できることを考え言葉にし、今後の見通しを無理のい範囲で話してみる、しかできい。

いくら聞いても、言葉を選んでみても、当事者の今、置かれている状況は変わらず、週内に病院の予約が取れていることだけが希望だった。

電話を切った後、私とつがらい時間、この人はどん思いをしているのだろうか、と思いを巡らす。

「銀河街の悪夢」のように、ふとんの中で眠られず、体を強張らせて苦しい思いが逡巡していいだろうか、そして希死念慮が増幅していいだろうか。

心配を募らせがら、自分のするべき仕事が次から次へと舞い込んでくる。

(メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』2023年6月28日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

 

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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