「わかります、実は私もこういうことが…」と、他人の話を“奪う”人が気づいていないこと

Young asian receptionist talking with customers. Hotel worker. Store clerk.Young asian receptionist talking with customers. Hotel worker. Store clerk.
 

他人が話をしているのに、いつの間にか自分の話に持っていってしまう人、いますよね? 今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、そういう人が自分の過ちに気づいていない可能性があるとして、助言すべきことを紹介しています。

他人の話を奪う人

コミュニケーションでは、共感ができるかどうかは大事なポイントになります。

ですが、共感が上手な人のように見えて、その実やっていることは違うという場合があります。

共感をしていたつもりが、相手の話を奪ってしまっているような場合です。

これは接客でもたまにある話なので、注意が必要です。

共感は「共に感じる」と書くように、相手の感じていることや想いに対して同じように感じることを言います。

その際、あいづちをしたり、表情で表すなどいろんな共感の仕方があるわけですが、接客の場合は、「私もわかります」「それは大変でしたね」「そんなことあったら嬉しいですね」などなど、いろんなフレーズを使ったりおうむ返しをしたりして、共感を表現していきますよね。

こうしてお客様の感じていることに対し共感を交えていくのですが、たまに、「いや~わかります、実は私もこういうことがありまして~」とお客様の話を奪ってしまう人がいるのです。

お客様が話したいことを話し終えた後ならまだ良いのですが、そうではない状況でも話を奪って自分語りをし出してしまう。

普段のコミュニケーションにおいてもこういう人ってたまにいませんか?

普段から癖になっていると、お客様相手でもやってしまうので、「この人、全然人の話を聞かないな」「せっかく話をしているのに、なんだか良い気分がしないな」とお客様のテンションを下げてしまいます。

ちなみにこういうタイプ、怖いのは、本人が気づいていない場合がほとんどだということです。

人の話を素知らぬ顔で奪って自分語りを始める人は、それをやっているのだと意外と気づいていません。

だから知らぬところで、「あの人って本当に人の話聞いてないよね」「自分の話ばっかりだよね」と後ろ指さされていたりします。

つらい。

だから、周囲が伝えてあげることも時として必要です。

特にチームとして店をやっていくスタッフ同士であれば、そういったコミュニケーションの癖などを言い合える機会などを設けていけると、お互いにとって有益な指摘もできます。

決してダメ出しをするのではなく、「こんな風に感じられますよ」と伝え合うことで、コミュニケーションを改善していく一助にもなるのです。

もし周りに人の話を奪うような人がいて、本人も気づいていないのだとしたらどうすべきかも考えておきましょう。

今日の質問&トレーニングです。

  1. 人の話を奪うことによって、どんなデメリットが生まれますか?本人と相手との両方で考えましょう
  2. もし人の話を奪うような会話をする人がスタッフにいた場合、本人に気づいてもらうためにどんな機会を設けますか?

image by: Shutterstock.com

坂本りゅういちこの著者の記事一覧

様々な接客販売業で日本一の売上を獲得した販売員がお伝えする販売力向上の秘訣!
「もっと売れる販売力を身につけたい……」「スタッフへの指導について勉強したい……」など、接客販売力を向上させるために必要な事を毎日無料で配信中。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 販売力向上講座メールマガジン 』

【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 「わかります、実は私もこういうことが…」と、他人の話を“奪う”人が気づいていないこと
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け