定価なんかじゃ買えないほど人気。日本のトヨタ車を「裏金」まで支払って買いたい中国人たち

2023.09.26
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中国では、日本のトヨタ車が人気を博しています。人気すぎて定価では買えず「加価」というものを払わなければ購入できないのだとか。今回は、そんな事情について中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で詳しく解説しています。

中国でも新型センチュリーを「世極」で販売? 「加価」再燃か?

中国自動車情報サイト最大手「汽車の家」は2023年9月16日、中国政府が発表している最新の「自動車税免除の新エネルギー車(NEV)モデル目録」にトヨタが先日発表した新型センチュリーらしきPHEVが登録されているのを発見、報じた。

普通に言えばセンチュリーは中国語で「世紀」になるが、「世紀」を名乗る車種名は中国で氾濫しており、今回の登録情報では「世極」の名称が使われている。

中国でもショーファーカーとしてアルファードやレクサスLMは人気が高く、世界最高峰のショーファーカー新型センチュリーは中国でも日本版ロールスロイスとして紹介されることも多くなっており、中国に導入されるか? その問題点は?

トヨタ高級車爆売れ

誰がどう見てもSUVだがトヨタは頑なに認めない新型センチュリーは、販売価格2500万円、人民元では124万元となる。

中国でも当然超高級車とはなるが、中国ではレクサスLMが定価120万元程度で販売されており、それが月販200台前後を記録しているのが中国市場の実態でもある。

トヨタの最高級ショーファーカーという認知が進めば、中国でも新型センチュリーは爆売れする可能性がある。ただしトヨタは現時点で、新型センチュリーは毎月30台限定としており、中国の市場規模感とは合っていない。

アルファードやヴェルファイア(中国ではクラウン・ヴェルファイア)は中国では90万元(約1800万円)前後で販売されており、新型のヴェルファイアはこれからだが、アルファードは新型以前もコンスタントに月販1000台を超える販売を中国では記録している。

今までに上げた定価はあくまでも定価であり、この金銭があれば購入できるわけではない、というのがこれらのトヨタ車の中国における人気の高さだ。

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