11歳の時に祖母からもらった10匹のひよこが彼を億万長者にした

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ひよこ10匹から始まった事業が韓国の財界順位13位にまで登りつめる──。そんな夢のような本当のお話を今回、無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が紹介しています。

ひよこ10匹からスタートしたハリム

ひよこ10匹から始まった事業が財界順位韓国内13位まで上り詰めることになった会社がある。鶏肉の会社「ハリム」、創業主で現会長は金弘国(キム・ホングク)氏。1957年6月27日全羅北道益山(イクサン)生まれ。今日はこの金弘国氏の話題である。

彼が11歳の小学校4年生の時、祖母から10匹のひよこをプレゼントされた。その時に受け取ったひよこ10匹は18歳の時には農場を建てて鶏5,000匹、豚700匹にもなっていた。高校在学中に事業者登録もし、養鶏事業をはじめとする畜産事業をスタートさせた。職員(大人)たちが高校生である彼の決裁をもらうために授業時間が終わるまで教室の外で待つ珍しい風景が演出されたりもした。

1978年3月には故郷である全羅北道益山市黄登面で種鶏飼育場黄登農場を建てたが、これがハリムの母体になったあ。しかしその後数年して1982年に全国を襲った伝染病で鶏の価格が暴落し危機を迎えた。

そんなある日、スーパーマーケットで陳列されていたソーセージを見て、豚の価格は暴落しているが、ソーセージの価格はそのままであることを見て、第1次産業の限界に気づいたという。

それで商品の質と利潤創出を構造的に保障する方法を探したが、それが飼育、加工、流通を垂直系列化した統合経営だと悟ることになる。

1986年3月にはハリム食品を設立した。1988年8月には会社が陸繋系列化業者に指定され、1990年10月(株)ハリムが設立された。

1997年、サッカー場8か所に相当する大きさの現代式肉加工工場を建設したが、IMF通貨危機に見舞われた。不渡り危機まで追い込まれた彼は、国際復興開発銀行(IBRD)傘下の国際金融公社(IFC)に投資誘致を申請し、IFC実態調査チームが韓国を訪問して2か月間審査を進めた結果、結局韓国の国内企業としては初めて投資を誘致し危機を克服した。

IFCは経営者としてキム・ホングクの資質と能力を高く評価したという。IFCの厳しい審査を通過し、国際金融機関が認めた企業家と企業という修飾語は彼の大きな資産となった。

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