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NYの視点:米金融市場はFRBの来年3月の利下げ開始織り込む

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米連邦準備制度理事会(FRB)が早くて3月にも利下げを開始することを織り込み始めドル売りにつながった。インフレが引き続き鈍化基調にあるほか、労働市場のひっ迫も一段落した兆しが見られ本年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル議長も含めFRBは政策金利がほぼピーク金利に達し、来年の利下げも否定せず急激にハト派姿勢を強めたことが背景となる。

金融機関のエコノミストもFRBの利下げ開始を前倒し。ゴールドマンサックスのチーフエコノミストは先週発表したレポートの中で、24年5回の利下げを予想していることを明らかにした。上半期に3回。3月、5月、6月FOMCで各0.25%利下げ。下半期に2回の利下げを想定している。バンク・オブ・アメリカも、FRBが3月に利下げを開始し、24年計1%の利下げを予想。従来は計0.75%だった。

短期金融市場は現時点でFRBの3月の利下げ開始を織り込んだ。政策金利据え置きから利下げまで平均で9カ月を要するとの分析とも一致する。ただ、露ウクライナ戦争の影響を受け経済の景気後退入りが懸念されていた欧州の中央銀行よりも先にFRBが利下げ開始するとの市場の見込みは過剰とも見える。ペースは減速も米国経済の7割を占める消費は依然底堅い。

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