【絶景】国連が選ぶ「今訪れるべき村」、日本で4つだけ認められた村はどこ?

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2024/02/03

円安の影響も手伝って、これまで以上に支持を増している日本への旅行。多くの人が足を運ぶ、安定した人気を誇る都市圏だけでなく、日本にはまだまだ奥深い魅力を持つ地域が点在していることを伝えたいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この度「世界観光機関(UNWTO)」が「2023年のベストツーリズム村リスト」を発表。加盟国60カ国以上・約260地域の中から選ばれたリストの中には、なんと日本の村や地域がランクインしました。どのような場所が選ばれているのか、早速チェックしてみましょう。

古き良き絶景や文化を維持する努力を世界が評価した4つの村を深堀り

2021年にスタートした「ベスト・ツーリズム・ビレッジ(BTV)」は、UNWTOによる農村観光開発プログラムのひとつ。人口15,000人以下の町と村から、SDGsに沿う観光振興に取り組む地域を選出し、表彰するものです。

その内容は、地域社会に根差した価値観やライフスタイルの維持・促進に加え、経済や社会、環境などといった、非常に多角的な側面。

前向きな持続の可能性に取り組む農村・漁村観光地の優秀な例が選ばれる中、栄えある54地域の中に日本から4つの地域が入選しました。

北海道美瑛町

青い池 image by:Shutterstock.com

日本初の「持続可能な観光目的地実現条例」制定が高く評価され、受賞となった北海道・美瑛町。「日本で最も美しい村」と名高く、観光地として非常に人気が高い北海道の中でも大きな支持を獲得している町のひとつです。

パッチワークの丘 image by:Shutterstock.com

大自然が作り出した優美な丘陵の風景や見事な環境から生み出された「青い池」や「四季彩の丘」、国の特別天然記念物に指定されている「大雪山」、丘と畑が織り成す「パッチワークの丘」など多くの名所が点在。観光客が後を絶たない村として人気を獲得しています。

条例に加え、2017年に北海道大学観光学高等研究センターと策定が行われた「美瑛町観光マスタープラン」など、前向きな取り組みが国際的な評価を受けた美瑛町。絶景を求めて、さらに支持を増していく町となりそうです。

宮城県奥松島

image by:Shutterstock.com

「日本三景」のひとつとして、絶大な人気を誇る宮城県・奥松島もBTVを受賞。松島湾に点在するおよそ260もの島々から構成される景勝地で、毎年600万人近くの観光客が足を運ぶ、東北を代表する観光名所です。


瑞巌寺 image by:Shutterstock.com

輝きが広がる水面に点在する大小の島々が織り成す絶景に加え、古くから霊場として知られる場所でもあり神社仏閣も点在。神秘的なエリアでありながら飲食店なども充実しており、ちょっとした散歩からしっかり観光まで楽しむことができます。

今回の受賞は、東日本大震災を経て復興の過程で行われた循環活用や防災教育、多彩な自然体験を通じた心のサポート事業、農水産業への取り組みなど、甚大な被害を受けた東北エリアが再び元気を取り戻してゆく試みの数々が高い評価を受けています。

長野県白馬村

image by:Shutterstock.com

国内屈指のスキーリゾートとして知られる長野県・白馬村も同賞を受賞。今や世界的な人気と知名度を獲得していることから、多くの観光客が集中し、環境や住民への負担が懸念される点をケアする取り組みが評価のひとつとなりました。

「長野オリンピック」開催地としても知られる自然景観の豊かさ、登山文化や登山ガイドによる民宿文化の発展など、地域が持つ魅力的な伝承と共に「おもてなしの心」を継承してゆく白馬村の地域性も評価を獲得するポイントに。

image by:Shutterstock.com

他にも、雪不足を防ぐための降雪機稼働や利便性の上昇に向けた乗り合いタクシーの実証実験実施など、快適な滞在を維持する取り組みが多数。今回は4地域を代表し、白馬村よりBTVへの受賞式へも出席が行われています。

岐阜県白川村

白川郷・五箇山の合掌造り集落 image by:Shutterstock.com

村を代表する文化的遺産「合掌造り」の家々が「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコ世界遺産に登録されたことで、その知名度がさらに増した岐阜県・白川村。特別豪雪地帯指定を受けた国内屈指の豪雪地帯ながら、季節を問わず多くの観光客が訪れています。

江戸時代の中ごろにその形ができあがったとされる合掌造りですが、白川郷では現在も実際の暮らしが営まれていることが特徴。丁寧に補修が繰り返され、民宿として宿泊が可能なものもあるなど、タイムスリップしたかのようなひとときを過ごすことができます。

image by:Shutterstock.com

9割以上が山林地帯である村の風土に沿った合掌造りの家屋と、周囲を囲む山々や田畑の織り成す光景は、四季を通じて圧巻の絶景。

観光客による影響や家屋後継者の問題など、古き良き姿を維持するための課題もありながら、前向きな景観保持を高く評価されています。

今回、国連から高い評価を獲得した日本国内の名村たち。これからの未来を見据え、美しい風景や文化を維持可能な状態とする努力や取り組みを知ったのちに改めて足を運んでみると、絶景の見え方が一味違ってくるかもしれません。

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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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