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大谷翔平、伊藤園とド派手なグローバル契約。“一平スキャンダル”の影響なんのその…急増するアンチの思惑とは裏腹に完全に許される格好に

「お~いお茶」でお馴染みの清涼飲料水メーカー「伊藤園」が、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手とグローバル契約を結んだことが、大きな話題を呼んでいるようだ。

伊藤園は30日付けで、大谷選手とグローバル契約を締結したことを記念した応援メッセージを、日本国内の全国紙・スポーツ紙・地方紙、さらにアメリカの「NY TIMES」「LA TIMES」「Washington Post」、韓国「朝鮮日報」、豪州「Herald Sun」など、国内外約60紙に掲載。

報道によれば、大谷選手が「お~いお茶」の愛飲者だったことが、今回の契約のきっかけとなったとのことで、今回の契約で同社から“飲み放題”のサポートも受けられるという。

「お~いお茶」のグローバル化を目指す伊藤園

2023年には販売金額が4,570億円に達し、過去最高を記録したという緑茶飲料市場だが、そのなかで長年トップシェアをキープし続けている伊藤園。

その代表的なブランドである1989年発売開始の「お~いお茶」は、2022年に累計販売本数400億本を突破と、競争の激しい緑茶飲料市場にあって、ロングヒットを保ち続けている。

そんな緑茶飲料市場の活況ぶりを受けて、伊藤園の業績のほうもすこぶる好調のようで、先月発表された2023年5月~24年1月期の連結決算によれば、純利益は前年同期比40%増の142億円と、同期間として7年ぶりに過去最高を更新。

要因としては、ペットボトル容器などの資材や原料のコスト上昇に伴う値上げが功を奏した点、さらに同社の完全子会社であるタリーズコーヒージャパンの好調ぶりも大きかったようである。

いっぽうで、緑茶といえばそれこそ日本国内だけで飲まれているものでは……といったイメージもあるところだが、近年は日本食ブームの影響や健康志向の高まりによって、世界にも緑茶飲料の魅力が伝播。粉末茶をはじめとした日本茶の輸出がかなり盛んになっており、2022年の輸出額は約219億円に。また輸出量のほうも、この10年間で2倍強にまで増えたという。

その流れに乗ってか伊藤園も、2022年からの中長期経営計画において、5つある重点戦略のひとつに「『お~いお茶』のグローバル化」を掲げており、実際昨年11月には、ドイツとベトナムに現地法人を設立すると発表。緑茶飲料の人気が比較的定着しつつあるアジアや北米などだけでなく、今後はさらにヨーロッパ圏でも販売強化を図ろうとしているようだ。

このように「お~いお茶」を日本国内のみならず、世界の緑茶飲料市場においてもナンバーワンブランドに押し立てようと躍起の伊藤園。それだけに今回の大谷選手とのグローバル契約も、日本市場に向けてというよりも、やはり海外市場へのアピールを狙ってといった意味合いが大きいようである。

一平スキャンダルを機に表面化したアンチの存在

いっぽうで、大谷翔平選手へのスポンサー契約といえば今回の伊藤園のみならず、三菱UFJJAL、そして寝具メーカーの西川に、さらにバンテリンの興和などなど、数え上げればキリがないといったところで、まさにあらゆる業界から引っ張りだこといった状況。

しかしそんな大谷選手といえば、つい1か月ほど前に、ギャンブルにハマった元通訳の水原一平容疑者によって、口座の金を不正送金されるという大きなスキャンダルが。一時は大谷選手自身にも累が及ぶ可能性も取沙汰されるという事態となったのだ。

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そうでなくとも大谷選手といえば、老若男女誰からも愛されるイメージがある反面、あまりにも聖人君子ぶりが過ぎることもあってか、SNS上などを見るとアンチも一定数存在。

近年のマスコミによる過度な大谷報道に対して「大谷ハラスメント」なる言葉が囁かれたり、さらに上記のトラブルの際に“大谷選手は悪くない”との風潮が幅を利かせた際には「大谷バイアス」なるワードも登場するなど、大谷選手のことを嫌う人間が意外と多いことが、騒動を通じて表面化するに至ったのだ。

一平スキャンダルを機に、大谷選手を持て囃す風潮の“失墜”を願ったであろうアンチらだったのだが、しかしその願いとは裏腹に、件の疑惑において大谷選手はいつしか無罪放免といった扱いに。さらには、今回のタイミングでの新たなスポンサー契約締結ということで、アンチにとっては苦々しいことこの上ないだろうが、まさに“完全に許された”ことになった格好といえそうだ。

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