「根性でいける!」はやっちゃダメ。飲食業で1億円の年間営業利益を達成するためにはどうすれば良いか?

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いかなるビジネスであれ重要なのは、常に成長を心がける姿勢。現状維持の意識は衰退を招くのみと言っても過言ではありません。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』で外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが紹介しているのは、年間1億円の営業利益を目標とした工場作りに取り組む堀部さんの支援先の事例。さらなる成長のため、コンサルとして堀部さんが彼らにどのような議論を促しているかについて誌上で明かしています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:年間1億円の営業利益を稼ぐ工場作りの為に考えている事

年間1億円の営業利益を稼ぐ工場作りの為に考えている事

高単価弁当宅配やケータリングが好調なご支援先。拡張移転にて「年間1億円の営業利益」を目標に、何をすべきか?を定め始めています。

今日はどのような考え方で、この辺りを進めているのか?を書いていきます!

■年間営業利益1億円のイメージ

  • 年商:4億円
  • 営利:1億円(25%)

これがベースとなる基準です。

現状のビジネスモデルにて、営業利益率25%は達成済み。

如何に家賃の固定費比率を既存設備より高めずに進める事ができるか?ここがポイントになってきます。

■キャパシティーのイメージ

年商4億円という事は、平均月商は3,333万円。

満遍なくこれでいけば良いのですが、閑繁差が結構大きいのが正直なところ。

特に需要期に伸びまくるので実態としてはこんな感じになります。

  • 閑散月:2,000万円
  • 繁忙月:5,000万円

季節指数として最大「2.5倍」あるのは、この事業としてのリスクの一つですよね。

閑散月2,000万円は既に達成済なので、そこは問題なし。

後は5,000万円をどう作っていくか。これが今の延長ではなくゼロベースで組み立てる事でした。

■業務量の増加だけで進めるのか?

2,000万円から5,000万円までは、2.5倍だから根性でいける!

これはやっちゃダメなやつですよね。根性論でのやり方だと、どこかでヒューマンエラーが生じます。

そのためまず行ったのが全品調理工程の見直し。

それで見えてきたことが、

  • それって機械化できないの?
  • それって外注できないの?
  • それって半加工にできないの?
  • それって既製品じゃダメなの?

この辺りです。

  • 原価=食材原価+製造原価

これで考えた時にこちらの企業さんの立地は、今後労働人口は減っていくエリア。

つまり、人手不足が今後加速するという事。

例えば手作り比率が高いとこうなります。

  • 原価=食材原価↓+製造原価↑

既製品や半加工比率が高いとこうなります。

  • 原価=食材原価↑+製造原価↓

これのどっちを選択するか?によって、拡張移転の投資は大きな差になる事に。

ここはまー議論噴出しますよね!どっちも一長一短があります。

手作りだと上記の食材原価を下げる点だけでなく、製品としてのオリジナリティが生まれやすく、それが差別化になるという視点も。

逆に既製品や半加工が多いと食材原価のコントロールが難しく(基本上がる)、また真似されやすいのでは?という懸念も。

ここでまあ喧々諤々議論をし、結論としては後者の手作り比率を下げる方に。

やはり一番の理由は労働者不足。主に作るのは食品メーカーに任せ、最終加工で自分たちの要素を足す。

ここに注力する事にしました。

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